おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

三菱ランサー

2012-02-03 19:29:49 | 日記・エッセイ・コラム
【今日の 思い出の車】


三菱ランサー1400SL

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 マツダ・ファミリアを下取りに出して、次に買ったのは、その前年、三菱自動車が万を期して出した新型車。三菱はこれ以前にコルト800、1000、1500といったオーソドックスな角型セダンを売っていたがこのランサーは全くの新型車、写真を初めて見たときは外観デザインが妙に丸っこくてそれが気に入らなくて「だれがこんなもの買うのか、このデザインじゃあ絶対買う人はいない」と思った。それが1年後になると欲しくて欲しくてたまらないほど好きになって、ついに購入してしまうのだから不思議である。
【今日の教訓:第一印象は変わるものだ。人も同じ。】
 この時、大学の卒業と就職は決まっていたのではあるが、今回も妹と共同出資をした。しかし、すぐ後に妹は理由があってこの車を使うことがなくなったので。自分専用車となった。就職先の先輩から「妹をだまして自分の車にした男」とのそしりをずっと受けた。誤解だごかいだ。

 さてこの車、排気量1600ccと1400、1200があって1600ccは当時のワシら兄妹の財布の中身ではとても買うことが出来なかった。もしくは1600に4枚ドアが無かったからなのか今では忘れてしまった。
 ワシ自身は2枚ドアがいいのであったが、家の両親の都合で4枚ドア。色はアマゾングリーンつまり深緑。なんちゃらホワイトとかなんたらレッドとか色の表示は昔からカタカナであるな。
 カタカナ名前といえば、今のホンダは「バニラクレム」「抹茶クレム」なんてスターバックスのキャラメルマキアートみたいな名前を付けているがどんなもんか?うまそうではあるが。

 当時ラリーにはまっていて、友人の三菱コルトギャラン(この車も機会があったら紹介するつもりであるが)でナビゲーターとして草ラリーに参加をしていたワシは、会社としてラリーに力を入れていた三菱が好きであったのだ。
 サスペンション(懸架装置)(足回りのこと)をラリー仲間から「これは三菱京都製作所で海外ラリー用に特別に仕立てたものだ」という本当か嘘か分からんが、そういった触れ込みの中古ラリーサスペンションを組み込んだりして悦に入っていた(このラリー好きはなかなか治癒しなくてこののちもいまに至るまでその方面で車を選定している)。
【今日の教訓2:三つ子の魂百まで】

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 一緒にラリーをやっていた親友のきょうちゃんが、ワシの家で遊んで帰った次の朝突然死した。ワシの人生から何か大事なものがすぽっと抜けた。終生の友と思っていたのでこんな悲しいことはそれ以前もそれ以降も経験していない。よっぽど彼のラリー車であるコルトギャランを形見に譲り受けたいと思ったが、好きなランサーを手放す気にはなれず、2台持つのも安月給では財布が許さんのであきらめた。

 7年ほど乗って錆が始まったり、飽きが来たりしていた丁度その頃、あのかっこ悪いスバルレオーネがモデルチェンジしてそちらに心を惹かれるようになってきた。
 連れ合いは、彼女の初めての本格的な自家用車であるランサーが、しかも深い緑色が忘れられないようであった。この「深緑好き傾向」はその後、今も所有する緑のオープンカーに続くことになる。

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