ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

川風に吹かれて(続々々々)

2010年08月26日 | 日記
電話の内容は、お客様からのクレームでした。
夏休みのお子様むけの商品「ドーナツ○ー○ー」
を特売した中に、ネジの緩いのがあって、使用中
にその一本が跳んだというのです。

当店は、すぐさま新しいものと交換させていただ
いたのでが、
お客様は子供の使うものが危険とあって、
「万一、目にでも当たり、失明でもしたらどうす
 るのか?謝りにくるまで勘弁しない!」
とお客様が激怒しているというものでした。どな
たか判りませんが、お客様の激怒の顔が浮かび
ました。お怒りの顔をみるのはとても辛いです
ね。

店には運悪く従業員はひとり。オロオロしている
社員から様子を聞き、だいたいわかりました。私
もどうすればよいのか、頭は混乱しています。
クレームと万引きに出会う度、もう店などやめて
しまいたくなる自分がいます。ダメな経営者です。

「店はお客様のためにある」と教えてくれた我が
師は、お客様のためにならないようであれば、善
悪より損得が優先されるならば、あなたの店など
無いほうが世の中の為になるぞと言いました。

私に商売などできないだろうが、善悪なら私にも
判る、と思って始めた仕事ですので、親の代から
58年続いた店であっても、従業員やお客様の犠
牲の上の継続なら、閉店することにためらいはな
い、ここまで想いが至り、少し落ち着きました。
まずはお客様です。

建前だけを良いように言いましたが、この建前が
なければ私のような小さな店は成り立ちません。
建前を理念とおきかえるなら、一寸の虫こそ、五
分の魂(理念)が必要です。

事故にならなかったことは幸いだったけれど、お
客様にご迷惑をかけてしまったことを、どうすれ
ばよいかと思いました。
衣料品とちがい、電気器具ですから、私どもだけ
では不十分な説明になりがちです。まずメーカー
が対処してくれるよう頼め、と妻に指示しました。

こうなるとお気楽ゴルフをしているべきでないぞ
と、中断して仕事場へ行くべきでないか、両方の
自分が問答をくりかえしていました。しかし、い
たずらに騒いでも仕方ないので、そのままで連絡
を待つことにし、プレーを続行、継続することに
しました。

これがいけません。
ゴルフどころではありません。

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2 コメント

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それは心が痛いです… (ぷりん)
2010-08-27 23:17:41
ほなさん、それは大変な事があったのですね… 売る側もとても大変なご苦労があると思います。 私は、ほなさんのブログを拝見して、とても心が痛く思いました。

私の勝手な個人的意見です。例えば、違う商品で置き換えてみた時に、ある有名メーカー一流ブランドの電機製品を大手電気店で買ったとします。 私なら、製造メーカーに電話しますよ。 今後、そのような事故が起こらない為に、防止してほしいなら、作った側に言うべきだと思います。 その電気店が販売していたとしても、それは代理店であって…パソコンが故障した時に、電気店が預かって、メーカーに修理を出すのと一緒ですよね。

 文章が下手なので、うまく気持ちが伝えられないかもしれませんが、とても悔しいですね… 心が折れます…。

その商品を代表して販売するという意味では、責任という事もかかってくるのですが、こういうのって”気持ち”って表現できないのが 本当につらいです。

 実は、今回、ある商品の実験というか、試して、本当に 実際にそうなるのか?を試してほしい。というクライアント様からのご要望がありました。 これは、私の仕事上、初めてのご依頼です。 でも、その商品を掲載するのに、過大広告もいけません。 

 昨日、自宅にその商品を持ち帰り、本当にその通りになるのか 食材を2種類買い、試してみました。 箱の写真のようには なりませんでした。 自宅のデジカメで写真を撮り、クライアントさんにも確認して頂き、問屋様、製造メーカーさんを通じ、お電話頂きました。

 言葉のニュアンスの加減で、誤解をする可能性もある。という事もあり、その商品は クライアント様からキャンセルのご連絡を頂きました。 私も一緒に撮影もしたのですが、キャンセルになった為、違う商品で撮影をし直しました。

 ほなさんはじめ、売る方も、本当に消費者の方に、きちんとした商品を 届けたくて、協力しているという部分は 全く見えませんよね。

 その方が事故に合われなかったのは不幸中の幸いなのかもしれません。 いろいろな 想いが伝わらないという現実も この仕事をして学びます。

 ご納得頂けるといいですね…。 私は ほなさんのブログで そういった気持ちや、出来事を知る事で より、仕事に対しての気持ちも 変わってきます。 とても感謝しています。
有難うございます。 

 長くなってすみません…しかも何が言いたいのか 分からない文章に…すみません…
ぷりんさんへ (ほなさん)
2010-08-28 14:29:30
ご心配をかけて申し訳ありません。
ぷりんさんのご説明は、よ~く伝わりましたよ。うれしいですね、ありがたいです。

お客様に怪我がなくて本当に幸いでした。メーカーでもはじめての事故だったようで、真摯に対応してくださいました。
今回の問題は、法律からいうと、小売店の問題ではありませんし、お客様の当初のお怒りは少しオーバーだったかもしれませんが、お気持ちが理解できるだけに、こういう場合、私どももできるかぎりの対応をするべきだと思います。

私のようなものがお店を続けてこれたのは、小売業がお客様を信頼することを基本にしているからでした。いわゆる性善説です。お互いの信用と信頼の上で成り立っているのが、小売業の本来の姿です。

たとえば万引きにしても、やろうと思えば十分可能です。広い売場にたくさんの商品を展示するような近頃の販売方法を、万引代まで計算に入れているから大丈夫なんだと、したり顔で話す素人の方もいました。でもどうなんでしょうか、たくさんの商品を展示し、観ていただきたいとの一念で、私達は売場をつくります。お客様の驚きや笑顔がでるような展示ができれば、それが喜びであり生きがいで、損得だけが優先するように考えません。そんな売場は、お客様に訴えかけるものがないように思います。

自分が食べたものがおいしいから、それを他人(お客様)へもオススメしたい、何時までもそんな素朴な商売がしたい、そしてそのまま商人の人生を終えたいと思っています。その程度、この程度しか、ほな夫婦にはできないのです。自己満足で、すみません。

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