kan-haru blog 2009
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羽田神社
通称「羽田まつり」と呼んでいる羽田神社夏の例大祭は7月最後の土・日曜日に行われ、今年は26日の日曜日に町内神輿連合渡御を見てきました。
羽田神社(大田区本羽田3-9-12)の羽田総鎮守の氏子地域は、昔は漁師まちであったところで、現羽田空港から多摩川辺り一体と広く、本羽田、羽田、羽田空港の各町会を擁し、その他に羽田神社の兼務神社のある荻中、西糀谷、東糀谷の各町会と氏子の領域はかなりの広域です。
羽田神社神輿連合渡御ルート
・糀谷地区兼務社
羽田神社の兼務社の数は多く、羽田地区が6社、糀谷地区が7社、荻中地区の1社を管轄しています。糀谷地区7社の例祭日は9月第1の土・日曜日で、この地区での祭の糀谷祭(「風景・風物詩 糀谷祭 糀谷神社・浜竹天祖神社・西仲天祖神社の宮神輿連合渡御」参照)を一昨年に見に行きました。
・羽田神社の由緒
羽田神社の由緒は、神社の御由緒によると1861年(文久元年)に天然痘が蔓延した際に、徳川将軍が病気平癒祈願に参詣し治癒した故事により、病気平癒祈願の参詣が多いと云われ、御祭神は「須佐之男命(すさのおのみこと)」と「稲田姫命(いなだひめのみこと)」の二柱をお祀りしており、「縁結び」「勝負事」のご神徳で知られています。その由来は、羽田浦の水軍領主の行方与次郎が牛頭天王を祀ったことからとされてます。
1869年(明治元年)に自性院境内に祀られていた牛頭天王は八雲神社として独立して、1909年(明治40年)に羽田神社と改称して現在に至り、1988年(昭和63年)に新社殿を竣工し、平成18年には塗り替え工事が完了しました。
例祭ポスター(中・右写真拡大)
・羽田神社祭りの境内
羽田神社へは、京浜急行線の大鳥居駅を下車して、駅前の産業道路を南に進んで六郷川の橋の袂にあります。本殿は、手水舎の先の三の鳥居を潜った先にあります。
例祭の羽田神社(左:羽田神社本殿、中:例祭の羽田神社境内、右:羽田神社大神輿)
本殿の左方には羽田富士があり、富士山に憧れた当時の人々が明治初年に造られた築山で、大田区の文化財に指定されています。
大田区文化財の羽田富士(左・中・右写真拡大)
・神輿連合渡御
羽田神社の参拝が終わると町内神輿がスタートする3時を過ぎていましたので、神社を出て産業通りを大鳥居方向に戻り、荻中公園の四つ角を渡り神輿連合渡御ルートの道を、逆行して高速通りのガードへと向かいました。
高速道の交差点から東側の道路上では、奉納舞踏グループが「よさこい」踊りを披露していました。その道路を先に進むと、当日の天気は祭日に適した快晴で気温が高く熱い日で、氏子の航空会社のJALとANAが団扇を見物者に配り、冷たい飲み物のサービスなどを行っていました。ほどほどに行くと、神輿連合渡御の先導の手押しの山車が進んで来ましたので、この辺りの場所で見物と決めました。
神輿連合渡御のスタート(左:奉納舞踏のよさこい踊り、中:神輿渡御ルートでは冷たい飲み物のサービス、右:神輿連合渡御 の先頭は手押しの山車が先導)
先導の山車に続いて神官や役員の行列の後ろには、町会神輿連合渡御の先頭の神輿が進んできます。今年の神輿の発興順序は、先頭が寿会で、以下仲七、稲荷前、上田、中村、仲東、上東町会以下の計13町会の神輿が続きます。
町会神輿連合渡御1(左:神輿連合渡御の神輿の前には神官と役員が続く、中:寿会町会神輿のヨコタ担ぎ、右:仲七町会神輿のヨコタ担ぎ)
羽田神社の通称「ヨコタ担ぎ」は独特な担ぎ方で、左右の担ぎ手の一方がしゃがみ、反対側の担ぎ手がはねあがって、神輿を左右に90度振らしながら担ぐもので勇壮な担ぎ方です。
町会神輿連合渡御2(左:稲荷前町会神輿のヨコタ担ぎ、中:稲荷前町会神輿のヨコタ担ぎ、右:上田町会神輿のヨコタ担ぎ)
神輿をローリングさせるのは、数十メートル進むと停止して組頭の唄の合図に従い神輿をヨコタ担ぎで5、6度左右に揺らします。
町会神輿連合渡御3(左:中村町会神輿のヨコタ担ぎ、中:仲東町会神輿のヨコタ担ぎ、右:上東町会神輿のヨコタ担ぎ)
神輿連合渡御の町会の神輿のヨコタ担ぎは、さらに続いて西町、大東、横町、旭町、前河原、仲羽田と大行列です。なお、仲羽田町会では、神輿を新調して今回から初めての連合渡御への参加です。
町会神輿連合渡御4(左:西町会神輿のヨコタ担ぎ、中:大東町会神輿のヨコタ担ぎ、右:町会神輿のヨコタ担ぎ)
ヨコタ担ぎで神輿が揺れると、周囲の見物人から大きな拍手が湧きます。そこからは、神輿を平坦に担いて先に進みます。神輿の担ぎ方が激しいので、担ぎ手だけで3千人を超し、3万人以上の見物客が訪れる大変賑やかな夏の風物誌です。
町会神輿連合渡御5(左:旭町会神輿のヨコタ担ぎ、中:前河原町会神輿のヨコタ担ぎ、右:仲羽田町会神輿のヨコタ担ぎ)
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毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております(8月分掲Indexへ)
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羽田神社
通称「羽田まつり」と呼んでいる羽田神社夏の例大祭は7月最後の土・日曜日に行われ、今年は26日の日曜日に町内神輿連合渡御を見てきました。
羽田神社(大田区本羽田3-9-12)の羽田総鎮守の氏子地域は、昔は漁師まちであったところで、現羽田空港から多摩川辺り一体と広く、本羽田、羽田、羽田空港の各町会を擁し、その他に羽田神社の兼務神社のある荻中、西糀谷、東糀谷の各町会と氏子の領域はかなりの広域です。
羽田神社神輿連合渡御ルート
・糀谷地区兼務社
羽田神社の兼務社の数は多く、羽田地区が6社、糀谷地区が7社、荻中地区の1社を管轄しています。糀谷地区7社の例祭日は9月第1の土・日曜日で、この地区での祭の糀谷祭(「風景・風物詩 糀谷祭 糀谷神社・浜竹天祖神社・西仲天祖神社の宮神輿連合渡御」参照)を一昨年に見に行きました。
・羽田神社の由緒
羽田神社の由緒は、神社の御由緒によると1861年(文久元年)に天然痘が蔓延した際に、徳川将軍が病気平癒祈願に参詣し治癒した故事により、病気平癒祈願の参詣が多いと云われ、御祭神は「須佐之男命(すさのおのみこと)」と「稲田姫命(いなだひめのみこと)」の二柱をお祀りしており、「縁結び」「勝負事」のご神徳で知られています。その由来は、羽田浦の水軍領主の行方与次郎が牛頭天王を祀ったことからとされてます。
1869年(明治元年)に自性院境内に祀られていた牛頭天王は八雲神社として独立して、1909年(明治40年)に羽田神社と改称して現在に至り、1988年(昭和63年)に新社殿を竣工し、平成18年には塗り替え工事が完了しました。
例祭ポスター(中・右写真拡大)
・羽田神社祭りの境内
羽田神社へは、京浜急行線の大鳥居駅を下車して、駅前の産業道路を南に進んで六郷川の橋の袂にあります。本殿は、手水舎の先の三の鳥居を潜った先にあります。
例祭の羽田神社(左:羽田神社本殿、中:例祭の羽田神社境内、右:羽田神社大神輿)
本殿の左方には羽田富士があり、富士山に憧れた当時の人々が明治初年に造られた築山で、大田区の文化財に指定されています。
大田区文化財の羽田富士(左・中・右写真拡大)
・神輿連合渡御
羽田神社の参拝が終わると町内神輿がスタートする3時を過ぎていましたので、神社を出て産業通りを大鳥居方向に戻り、荻中公園の四つ角を渡り神輿連合渡御ルートの道を、逆行して高速通りのガードへと向かいました。
高速道の交差点から東側の道路上では、奉納舞踏グループが「よさこい」踊りを披露していました。その道路を先に進むと、当日の天気は祭日に適した快晴で気温が高く熱い日で、氏子の航空会社のJALとANAが団扇を見物者に配り、冷たい飲み物のサービスなどを行っていました。ほどほどに行くと、神輿連合渡御の先導の手押しの山車が進んで来ましたので、この辺りの場所で見物と決めました。
神輿連合渡御のスタート(左:奉納舞踏のよさこい踊り、中:神輿渡御ルートでは冷たい飲み物のサービス、右:神輿連合渡御 の先頭は手押しの山車が先導)
先導の山車に続いて神官や役員の行列の後ろには、町会神輿連合渡御の先頭の神輿が進んできます。今年の神輿の発興順序は、先頭が寿会で、以下仲七、稲荷前、上田、中村、仲東、上東町会以下の計13町会の神輿が続きます。
町会神輿連合渡御1(左:神輿連合渡御の神輿の前には神官と役員が続く、中:寿会町会神輿のヨコタ担ぎ、右:仲七町会神輿のヨコタ担ぎ)
羽田神社の通称「ヨコタ担ぎ」は独特な担ぎ方で、左右の担ぎ手の一方がしゃがみ、反対側の担ぎ手がはねあがって、神輿を左右に90度振らしながら担ぐもので勇壮な担ぎ方です。
町会神輿連合渡御2(左:稲荷前町会神輿のヨコタ担ぎ、中:稲荷前町会神輿のヨコタ担ぎ、右:上田町会神輿のヨコタ担ぎ)
神輿をローリングさせるのは、数十メートル進むと停止して組頭の唄の合図に従い神輿をヨコタ担ぎで5、6度左右に揺らします。
町会神輿連合渡御3(左:中村町会神輿のヨコタ担ぎ、中:仲東町会神輿のヨコタ担ぎ、右:上東町会神輿のヨコタ担ぎ)
神輿連合渡御の町会の神輿のヨコタ担ぎは、さらに続いて西町、大東、横町、旭町、前河原、仲羽田と大行列です。なお、仲羽田町会では、神輿を新調して今回から初めての連合渡御への参加です。
町会神輿連合渡御4(左:西町会神輿のヨコタ担ぎ、中:大東町会神輿のヨコタ担ぎ、右:町会神輿のヨコタ担ぎ)
ヨコタ担ぎで神輿が揺れると、周囲の見物人から大きな拍手が湧きます。そこからは、神輿を平坦に担いて先に進みます。神輿の担ぎ方が激しいので、担ぎ手だけで3千人を超し、3万人以上の見物客が訪れる大変賑やかな夏の風物誌です。
町会神輿連合渡御5(左:旭町会神輿のヨコタ担ぎ、中:前河原町会神輿のヨコタ担ぎ、右:仲羽田町会神輿のヨコタ担ぎ)
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