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風景・風物詩 善光寺出開帳 江戸時代に人気を博した回向院出開帳に行ってきましたその2

2013年05月21日 | 風景・風物詩
kan-haru blog 2013 善光寺出開帳両国回向院チラシ  

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出開帳仏
善光寺のご本尊さまは秘仏のため、誰もお姿を拝むことはできませんが、7年に一度のご開帳では、ご本尊の分身仏である前立本尊を拝むことが出来ます。1997年(平成9年)4月のご開帳の参拝には、前立本尊の三尊阿弥陀如来を拝んできました。
江戸時代に善光寺の出開帳は各地で行われ、なかなか参詣に訪れることが出来ない人々のために、今回は東京両国の回向院にも前立本尊さまが出向いて頂き、念仏堂1階に鎮座されます。
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               回向院に出開帳の前立本尊(図はガイドブックから)

出開帳で開帳される仏様は、善光寺ご開帳の前立本尊とは異なる一光三尊阿弥陀如来さまで、中央が阿弥陀如来さま、向かって右が観音菩薩さま、左が勢至菩薩さまです。回向柱に触れて参道を進むと右側が念仏堂で、1階の正面に出開帳仏に参拝できます。出開帳仏前では、善光寺の両住職による法要が連日執り行われています。出開帳では写真の撮影は禁止なので、公式ガイドブックにより見ることにします。

・被災地からの観世音菩薩
回向院念仏堂2階に上がると、祈りの間に被災地の陸前高田からの菩薩像が安置されています。その被災地の仏像の手前の左端には、7具の善光寺式一光三尊阿弥陀如来像が安置されています。念仏堂1階の本尊として彫られた阿弥陀三尊像は、もともと回向院にあった善光寺式一光三尊阿弥陀如来像を小さく模した木造金箔の御像です。その本尊を原型として金銅仏に造られたのが生まれかわったのが7具の御像で、出開帳が閉幕した後に被災地寺院七箇寺に寄贈されます。
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            7具の善光寺式一光三尊阿弥陀如来像

今回は出開帳開催の目的が、東日本大震災復幸支縁にあり、祈りの間には、この出開帳のために、東北からお越しになられた仏様が3体安置されています。
先ずは、要害観音堂(陸前高田市気仙町字要谷)は気仙三十三観音霊場の4番札所で、津波によりお堂がどこにあったかさえ分からない状況で、がれきの中から奇跡的に聖観世音菩薩立像が発見されました。お像は砂をかぶっているうえ、手が少々破損しており、仏師に修理を依頼し観音像のクリーニングと、欠損した手の補修、厨子の屋根の復元等を行い以前と変わらぬお姿に復元して、聖観世音菩薩立像が出開帳にお出ましになりました。(ひとさじの会HPから)
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                木造聖観世音菩薩立像

つぎは、如意山金剛寺(陸前高田市気仙町字町裏29)は気仙三十三観音2番札所で、津波によって本堂や観音堂、庫裏などが破壊され、本尊の如意輪観世音菩薩は泥中より発見され、他の大日如来像や毘沙門天像、不動明王立像、弘法大師像、興教大師像が損傷し、興教大師像以外は修復されました。興教大師像は修復が困難であり、同寺のマツを材料に新たに製作となり、椅子に座り袈裟を身に着け、曲録に座る高さは約85センチの興教大師像も完成ました。同寺からは、如意輪観世音菩薩坐像が出開帳にお出ましになりました。(回向院HPから)
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               如意輪観世音菩薩坐像(図はガイドブックから)                
海岸山普門寺(陸前高田市米崎町地竹沢181)からは、7万本の松の木が流され、たった一本の松の木が残り、東京藝術大学大学院生によって70センチの大人地蔵2体と50センチの子供地蔵2体の「親子地蔵」を今年4月に制作され、父地蔵の1体は善光寺様に安置された後出開帳にお出ましになり、子地蔵の1体は普門寺からお出ましになりました。(回向院HPから)
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                   木造地蔵菩薩立像(おやこ地蔵尊)(図はガイドブックから)

・善光寺出品文化財(1)
念仏堂から3階に上がり、そのまま本堂の3階へ進むと、善光寺出品文化財が展示してあります。入り口では、高村光雲と米原雲海の合作の木造金剛力士立像の阿形・吽形がお出迎えです。現在の善光寺仁王門仁王像の原型です。
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            木造金剛力士立像(図はガイドブックから)

それから木造聖徳太子立像で、16歳の太子が父帝の病気平癒を願う「孝養太子像」と、約160年間懸けられていた先代の木造鳩字扁額で、輪王寺宮公澄法規王の筆によるもので、文字中に5羽の鳩の姿が見える。
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              左:木造聖徳太子立像と右:先代の木造鳩字扁額(図はガイドブックから)

次は、木造御三卿座像で、善光寺開山に関わる本田善光(中央)、妻弥生(右)、子息善佐(左)の三人の人物像です。
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          木造御三卿坐像(図はガイドブックから)

次は木造阿弥陀如来立像で、4年前の解体修理で快慶工房で造られたと指摘されている、安阿弥様の阿弥陀仏です。
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                      木造阿弥陀如来立像(図はガイドブックから)

次は銅像釈迦如来涅槃像で、銅製の涅槃像で釈迦が入滅した姿を現しています。
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         銅像釈迦涅槃像(図はガイドブックから)

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