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kan-haruの日記

ITと技術 日本の宇宙技術 講演と宇宙展を見て小惑星物質を持ち帰ったはやぶさの技術に誇りその1

2011年02月08日 | ITと技術
kan-haru blog 2011 戦後初めて飛んだ霧ヶ峰式鷹7号グライダー     

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おおた工業フェアで「はやぶさ」の基調講演
第15回おおた工業フェアが、大田区産業プラザPIOで2月3~5日に開催されましたので、最終日の14時に見に行きました。

 第15回おおた工業フェア(写真拡大)

工業フェアの受付前で係員が、基調講演が始まっていますので4階コンベンションホールに行くようにと案内していました。案内ポスターによると基調講演は、講師がJAXAの宇宙科学研究所・宇宙輸送工学研究系の国中均教授による、『イオンエンジンを駆る「はやぶさ」小惑星探査機の宇宙往復航海』の講演が始まったところです。そこで工業フェアの展示見学は諦めて、はやぶさが感動と夢を与えてくれた、日本独自の発想で創り出された「マイクロ波放電式イオンエンジン」の技術について知りたいと思い、イオンエンジンの開発者の講演を聞きに会場に入りました。

 第15回おおた工業フェアJAXA国中講師の基調講演(写真拡大)

なお、はやぶさに関する講演の聴講はこれで2回目で、最初は私の所属している会の開催によるもので、講師がJAXA 宇宙科学研究所 宇宙輸送工学研究系 研究の細田聡史氏の『「はやぶさ」を地球にかえすまで』を、昨年の9月4日にも聞いています。

 所属会合でのJAXA細田講師の「はやぶさ」講演(写真拡大)

科学博物館 空と宇宙展で「はやぶさ」の展示
はやぶさに関する講演を聞いたので、国立科学博物館と日本経済新聞社が主催する『空と宇宙展~飛べ!100年の夢~』が、2010年10月26日から2011年2月6日まで開催していることを思い出し、最終日の午後上野の国立科学博物館に見に行きました。

 科学博物館 空と宇宙展(写真拡大)

科学博物館(台東区上野公園7-20)の特別展示の入場料は、一般・大学生が1300円で、小・中・高校生が500円で常設展も見られます。

 「空と宇宙展」入場券

「空と宇宙展-飛べ!100年の夢」の開催は上記2社の主催で、後援が国土交通省、経済産業省、文部科学省、 (財)日本航空協会、(社)日本航空宇宙工業会と、特別協力が宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、協力が愛知県、日経サイエンス社ならびに、協賛がIHI/IHIエアロスペース、NEC、川崎重工業、清水建設、東レ、三菱重工業、三菱電機の他、展示協力が新明和工業、ブリヂストン、三菱航空機などが広範に携わって開催されています。
「空と宇宙展」では、日本初の動力飛行が実現してから100周年となり、航空史上に残る貴重な写真・模型などの資料と、小惑星探査機「はやぶさ」の実物大モデルなどを展示し、空や宇宙へと挑む日本の科学技術姿や、未来への展望を示す夢と力にまで触れています。

展示会場(マップ参照)は、入り口を入るとまず「前史:鳥のように空を飛ぶ夢」のコーナーでは、江戸期の飛行船の記録、滑空記録や、明治初期の工部大学校や陸海軍による気球開発、二宮忠八の烏模型「飛行器」など、知られざる航空界の先駆者を紹介しています。
会場を奥に進むと「飛行機時代の幕開け」のコーナーがあり、1910年に国内初の飛行に成功し、フランスに留学した徳川好敏はフランス製のアンリ・ファルマン複葉機で、ドイツに留学した日野熊蔵はドイツ製のハンス・グラーデ単葉機に搭乗しました。

 鳥のように飛たい思いの模型飛行機と初飛行時代のプロペラ(:烏型模型飛行機、:玉虫型模型飛行機、:日本初の動力飛行時代のプロペラ)

「歩み始めた自立への道/自主開発力の開花」のコーナーでは、大正期から第二次世界大戦終了までの、世界記録へ挑戦した日本の科学者・技術者の努力の記録や、他国を凌ぐ高い水準の航空機設計・製造を果たした記録を紹介し、現代まで連綿と続く航空機開発の歴史を展示しています。

 1910~45年の日本の航空機(左上:日本の航空100年の歩み年表ボード、中上:1910~25年時代の複葉機、右上:1925~35年時代の自立飛行機、左下:、中下:、右下:1935~45年時代の自主開発飛行機)

「再開した空へ」のコーナーでは、1945年8月15日、敗戦を迎えた日本はGHQの占領下に入り、航空禁止令が布告され、あらゆる航空研究が禁止されました。世界最高峰を誇った日本の航空技術は、GHQ主導のもと、一切が排除されました。1957年に日本企業による飛行機の運航や製造の禁止が全面解除となり、1962年に日本初の国産旅客機となる「YS-11」が初飛行し、戦後日本の航空開発の夜明けとなりました。
「国際共同開発と新たな空へ向けて」のコーナーでは、1985年には航空宇宙技術研究所(現在のJAXA)で開発されたSTOL(短距離離着陸)飛行実験機「飛鳥(あすか)」が初飛行し、また、遭難救難機USシリーズなど世界に類を見ない特殊航空機を開発しています。

 戦中・戦後の自主国産飛行機(:日本初の国産旅客機YS-11(1962年)、:二式大型飛行艇(1941年)、:川西九七式飛行艇(1938年))

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