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ITと技術 東芝未来科学館 ブラウン管発祥の元「東芝・堀川町工場」の地に2014年開館の未来科学館を見る

2014年10月20日 | ITと技術

kan-haru blog 2012 「家の未来へ」コーナー

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東芝未来科学館
東芝未来科学館(川崎市幸区堀川町72番地34)は、JR川崎駅西口の元「東芝・堀川町工場」跡地のラゾーナ川崎プラザに、隣接するスマートコミュニティセンター(ラゾーナ川崎東芝ビル)2階に、2014年(平成26年)1月31日に開館した東芝が設置科学教育施設の、企業博物館です。

 東芝未来科学館所在地

東芝未来科学館は、祝日を除いた月曜日が休館で、開館が平日は10時から18時まで、土・日・祝日は19時まで開館し、入館料は無料です。JR川崎駅西口に開館した東芝未来科学館を、9月19日に見に行きました。

 川崎駅西口から東芝未来科学館へと進む
(:東芝未来科学館へはラゾーナ川崎3階通路を進む、:東芝未来科学館へは通路の先を2階に降りる、:東芝未来科学館玄関0919)

・東芝未来科学館の歴史
元「東芝・堀川町工場」跡地は、1908年(明治41年)に 東芝の前身である「東京電気株式会社」の川崎工場が設立され、1924年(大正13年)に同研究所にてブラウン管の最初の試作が完成しました。その後の 1945年(昭和20年)には「東芝・堀川町工場」と改称され、電球・蛍光ランプ・ブラウン管・半導体などの製品の開発・製造が行われてきて、 東芝の登記上の本社でもありましたが、2000年(平成12年)に「東芝・堀川町工場」を終息し、2006年9月に「ラゾーナ川崎」として生まれ変わりました。
東芝未来科学館の前身は、東芝小向工場(「現・東芝研究開発センター」)内に1961年(昭和36年)11月に東芝創業85周年を記念して設置された東芝科学館で、2013年(平成25年)9月に閉館するまでに、来館者が800万人を達成しました。

 東芝未来科学館のフロアマップ

・ヒストリサイエンス
東芝のあゆみには、「からくり儀右衛門」と呼ばれた田中久重が興した重電機製造の流れと、日本のエジソンとしてその名を知られた藤岡市助によるエレクトロニクス分野の2つの流れがあります。田中久重は1850年(嘉永3年)から翌年にかけて万年時計を制作し、1875年(明治8年) に現在の東京・銀座8丁目に、「万般の機械考案の依頼に応ず」との看板を掲げた工場兼店舗を構えました。

 創業者のへや(:東芝の歩み、:からくり儀右衛門、:万年時計)

一方の藤岡市助は、1890年(明治23年)に「白熱舎」を創設し、竹フィラメントの炭素電球製造に着手して、1911年(明治44年)には、タングステン電球「マツダランプ」を発売しました。また、1890年(明治23年)、市助を中心としたスタッフは、「第三回内国勧業博覧会」の会場にレールを敷設して、公衆を乗せた電車は見事に動き観衆の喝采を浴びました。さらに、日本初の高層建築物の「凌雲閣(浅草十二階)」には、10人乗りのかご2基が1階から8階を昇降する電動式エレベーターを設計・設置して、我で国最初の路面電車が走った瞬間です。

 東芝の歴史
(:竹フィラメントの炭素電球、:マツダランプ、:浅草十二階設置のエレベータと我が国初の路面電車)

東芝が日本ではじめて製品化した電化製品の1号機を見てみましょう。電気扇風機は1894年(明治27年)に芝浦製作所は直流エジソン式電動機の頭部に電球をつけたものです。芝浦製作所は、1930年(昭和5年)に撹拌式電気洗濯機“ソーラー(Solar)”を、翌1931年に電気掃除機VC-Aの製作を開始し、同1933年に純国産電気冷蔵庫を発売し始めました。また、1940年にラジオ41型の発売を始め、東芝が蛍光ランプを売り出したのは1941年(昭和16年)です。

 電化製品の1号機ものがたり1(:扇風機・洗濯機、:洗濯気・冷蔵庫・掃除機、:蛍光ランプ)

東芝の白黒テレビ74Aは1953年(昭和28年)に発売が始められ、カラーテレビは1961年(昭和36年)には国産カラー受像管純国産カラーテレビ17型17WGが開発されました。ブラウン管メモリーによる日本初の計数形電子計算機は、1959年(昭和34年) に完成しました。

 電化製品の1号機ものがたり2(:白黒テレビとブラウン管メモリー、:マイクロプログラミングコンピュータとカラーテレビ)

・フューチャーゾーン
フューチャーゾーンの「エネルギーの未来へ」のコーナーでは、発電方法を回転運動、化学反応、半導体などのさまざまな装置を使い、それぞれのエネルギーの特徴や違いに触れることができます。「まちの未来へ」のコーナーでは、限られたエネルギーを無駄にしないための工夫された電気を再利用するモーターや、何度でも利用できる電池などが展示されています。「ビルの未来へ」のコーナーでは、省エネのために、人の動きを検知して照明をコントロールしたり、エネルギーの効率的な使い方を自分で考えたりするシステムを示してあります。

 フューチャーゾーンコーナー1
(:エネルギーの未来へ.、:まちの未来へ、:ビルの未来へ)

「家の未来へ」コーナーでは、スマートホームの中心となる技術「HEMS(ヘムス)」と呼ばれる家庭用エネルギー管理システムのほか、家庭用太陽光発電システム、家庭用燃料電池、エコマンションをご紹介します。「じょうほうの未来へ」コーナーでは、道路に飛び出す人や車を感知して事故を防ぐクルマや、図書館ひとつ分の書籍を保存できるフラッシュメモリーなどが見られます。
・サイエンスゾーン
50万ボルトの電気を通じたボールに触れながら、静電気の不思議を体験することができます。

 フューチャーゾーンとサイエンスゾーン
(:家の未来へ、:じょうほうの未来へ、:サイエンスゾーン)

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