今ニュースを賑わしている話題は、コロナ禍、河井夫妻の大型選挙買収問題、森元総理の女性差別である。
森氏は83歳である。この年代の男は、根底に女性蔑視の思想が植え付けられていると思う。
森氏と同じ年代の自分はその当時のことを思い出し、””納得”と感じる。
新入社員として社会に一歩踏み出した時から、女性差別は厳然としてあった。
会社では初任給が違い、その後の昇給にも差がはっきりとしていた。
それに耐えられないとしてすぐに会社を辞め、差別のない公務員になった。
しかし、その中にも朝・昼のお茶を入れる仕事は女性になっていた。
「飲みたい時に各自が入れる」との状態にするまでに、時間が掛かった。
軋轢もあり、人間関係がギクシャクすることもあった。
ある時、同期就職の男女が給与明細を比べたら、同じであったことが物議をかもした。
男は、「なぜ女と同じ給与なのか」と文句を言い、争いの元になった。
男女同賃金なら、男女同労働だから、力仕事もするべきだと言われた。
周辺の草刈り時にも、男と女は同じように仕事をしようとなった。
自分にとって、草刈りはお手の物である。誰よりも上手で速い。
その頃からあまりいざこざが起こらなくなり、男女差別も影を潜めた。
森氏にもそのような潜在意識があり、今度の発言になったのであろう。
長い人生の間に、その考えを是正する機会がなかったのはお気の毒である。