通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

フィルムマラソン

2014年05月23日 | まんが・テレビ・映画
「昨日は、広島市中区・タカノ橋商店街にある映画館「サロンシネマ」が、今年(2014年)8月末で閉館。年内に新しい映画館を広島市内に移転オープンする予定、という話をしたんじゃけど…」

「サロンシネマといえば、忘れちゃいけんのがフィルムマラソン」

「フィルムマラソンいうたら、オールナイトのこと」

「たいていは土曜日の夜9時か10時くらいから始まって、翌朝の5時か6時くらいまで、一晩中、映画を楽しむんじゃの」

「お父さんが単身赴任で東京の立川に行っとったころは、渋谷にある新文芸坐に行きよったんよね」

「東京の映画館でええ(=良い)ところいうたら、なんというても、その関係者が来てくれることじゃの」

「呼びやすいし、行きやすい」

「たとえば、新文芸坐では6月7日に「新海誠(しんかい まこと)監督作品一挙上映会」があるんじゃが、そこでは監督の新海誠氏らのトークショーがあったりするんじゃ」

「広島まで呼ぼうとすると、交通費や宿泊費などお金がかかるじゃろうね」

「時間的な問題もあるじゃろうしの。うらやましいと思う反面、新文芸坐は座席で困った」

「座席で困る?」

「映画1本を観るなら、なんとも思わんのんじゃが、オールナイトで、一晩中座って映画を観るとなると、かなり辛い」

「サロンシネマじゃったら、手足を伸ばせるし、座席の上でゴロンと横になれるもんね」

「家でテレビを見ることを考えてみりゃわかるが、背筋をピンと伸ばして見る人はおってんないじゃろうけぇの」

「映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のように、テレビが普及し始めたころならおっちゃったかもしれん」

「たいていは、テーブルに肘をついたり、ソファにゴロンと横になって見る」

「あと、食べ物を食べたり飲み物を飲んだりするよ」

「その点、サロンシネマにはテーブルがあるけぇ、食べ物を置いて観ることができるんじゃ」

「フィルムマラソンには、うちも1回だけ行ったことがあるんじゃけど、女性の方が結構、来られとっていうことかね」

「それは、わしも驚いた。上映する作品にもよるが、女性の方も見に来られとってんじゃ。フィルムマラソンで肝心なことは、全部の作品を観ようと思わないこと、かの」

「それは、お父さんの経験上から?」

「最初から「観ない映画」を決めて、その映画の時は、ひたすら眠るように心がけること。「これが観たい」と思う映画の時に寝てしまうよりも、そのほうがずっとええ」

「なるほどね」

「…とはいうてもの、「観ない映画」の中にも傑作が埋もれとったりすることがあるけぇの」

「たとえば?」

「たとえば、『シザーハンズ』(ティム・バートン/監督 ジョニー・デップ/主演 1991年公開)。全然、期待しとらんかったのに、オープニングから引き込まれて、ラストまでハラハラドキドキしながら観てしもうた」

「なんでもそうじゃけど、中身を見てみにゃ分からんよ」

「上映後は、スタッフの方もお気に入りということで、静かに雪の降り積もる20世紀フォックスのオープニングロゴからオープニングテーマまでを上映されたんじゃ」

「そういや、映画の上映前にスタッフの方が、「この映画のこんなところがよい」とか、「ここを観てください」って紹介してのことがあってよね」

「新しい映画館でも、サロンシネマのようなゆったりした座席とテーブルで、フィルムマラソンを楽しみたいもんじゃの」





↓サロンシネマについては、こちら↓

広島の映画館サロンシネマ、シネツイン、八丁座の広島地場劇場運営会社【序破急】





↓新文芸坐については、こちら↓

感動はスクリーンから-低料金2本立ての名画座 | 新文芸坐





「今日は、フィルムマラソンについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
コメント
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