~大頭神社(おおがしらじんじゃ)・妹背の滝(いもせのたき)~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/18/107cea6115e3d363c334a1a353482dd4.jpg)
「前回は、一里塚跡・今川貞世(了俊)の歌碑から大頭神社を紹介したんじゃけど…」
「今日は、大頭神社と妹背の滝。西国街道からは外れるんじゃが、立ち寄ってみることにした」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/6f/492d65619b84d24bd08694ffa16c5000.jpg)
「大頭神社の入り口には、妹背の滝を紹介した石碑が建ててあるんじゃの」
「夫婦滝、雌雄滝といろんな呼び方があるんじゃね」
「古くはそう書かれとって、1913年(大正2年)ころから妹背の滝と呼ばれるようになったそうじゃ」
「へぇ」
「「妹背」いうのも、「妹(いも)」と「背(せ=夫)」、つまり「夫婦」という意味なんじゃの」
「なるほどね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/f8/342af3980bf806e1d415c47c448674c9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/c9/e9a79c0fc0a049738fb914979fe529ee.jpg)
「神社の中には、報国神社がある」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/65/28780d7a90e335820a9ce6c8ac205c10.jpg)
「別鴉橋(べつあばし)を渡って拝殿(はいでん)へ」
「「鴉」って何?」
「「鴉」いうのは「烏(カラス)」のことじゃの」
「「別鴉」ってことは、ここで烏が別れるっていう意味?」
「烏はもともと神の使いと考えられとって、厳島神社(いつくしまじんじゃ)の姫神様が鎮座する場所を探して厳島の浦をまわったとき、先導したのが神烏(ごがらす)じゃったんじゃ」
「厳島の弥山(みせん)には神烏が住んどるんじゃったよね」
「大頭神社では、「烏喰祭(とぐいさい)」いう特別な神事をされよった。弥山におられる神烏が4羽、この大頭神社にやって来た後、子どもの2羽は弥山に残り、親の2羽は紀州熊野旅立つというものじゃそうな」
「それで「別鴉」っていうんじゃね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/ea/2cfd8284726d6781dc75ebf1f1bd8661.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/ad/9ff6d64b57bb7610943388fded28048e.jpg)
「大頭神社は、厳島神社の摂社(せっしゃ)として、推古天皇11年(603年)によって建てられたんじゃの」
「ということは、…1411年の歴史があるんか」
「もともとは、今より海側の郷桑原というところにあったんじゃが、1913(大正2)年に今の場所に遷座(せんざ)されたそうじゃ」
「大頭(おおがしら)いう名前は?」
「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が火之迦具土神(ひのかぐづち)を斬った時、その首が大山祇命(おおやまつみ)になり、その大山祇命を祀っとるところから「大頭」いう名前になったということじゃそうな」
「大頭神社では、ほかにどんな神様を祀っとられるん?」
「大山祇命のほかに、国常立命(くにのとこたちのみこと)、佐伯鞍職命(さえきのくらもとのみこと)の3柱じゃの」
「佐伯鞍職って、どっかで聞いたような名前じゃけど?」
「推古元年(593年)に厳島神社を創建し、初代神主になった方じゃ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/3f/6e3bcda8979209d4db3387c744fce230.jpg)
「拝殿正面には、全国でも珍しい3体の龍の彫刻がある」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/22/68198ecb0050935060e31091c78ce90a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/4b/8441ba9539048fea0c48eb1dc8889f0e.jpg)
「ここの狛犬(こまいぬ)は筋肉質でメリハリがついて、ええ感じじゃった」
「吽(うん)像は角が生えとるんじゃね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/5f/0258030cb1717faac7b9bf47ce0742ee.jpg)
「阿(あ)像の後ろには雌滝(めんだき)が見える」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/03/a0b70494388c33af8c404ebc7a906cf8.jpg)
「妹背の滝には、雄滝(おんだき)と雌滝(めんだき)の2つがあるんじゃの」
「雄滝は高さ30メートルで、雌滝は高さ50メートルあるんじゃね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/7f/e57b3b0f3c38f6292704b3196c3f0984.jpg)
「これが雌滝(めんだき)か」
「高さ50メートルいうたら、ゴジラの身長と同じじゃの」
「はぁ?」
「あと、ウルトラマン80(エイティ)、ウルトラマンレオの弟アストラの身長と同じなんじゃ」
「もののたとえとはいえ、滝の高さとゴジラを比べるのはどうじゃろか?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/ed/e4952537f5e67b67327e7f59db51d12b.jpg)
「神社の裏手にまわって、右手に見える幾千代橋(いくちよばし)を渡って行くと…」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/51/7054fc85b571526ada8d1c68d05bde50.jpg)
「雄滝(おんだき)がある」
「おぉーっ、迫力あるねぇ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/9f/de5a68eef0c22d6b35c845dc9f8e6096.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/d1/612bb33e1709e72f2ecffbeab8ec6a15.jpg)
「ここで昼食をとることにした」
「滝の近くにはマイナスイオンもたくさんあるし、ええんじゃない」
↓大頭神社については、こちら↓
大頭神社 公式サイト 広島県廿日市市 妹背の滝鎮座
訪問日:2014年4月26日
【参考文献】
梶本晃司、蒲田知美『ひげの梶さんと西国街道を歩こう!広島県内コース (ひげの梶さん 歴史文学探歩シリーズ3)』南々社 2003年
下中邦彦/編『日本歴史地名大系第35巻 広島県の地名』平凡社 1982年
三浦正幸/監修、藤井由美『ひろしまのパワースポット社寺&ご利益巡り』南々社 2012年
大頭神社パンフレット
「廿日市市大野の史跡・名所・歴史」カキナビ
「今日は、大頭神社(おおがしらじんじゃ)と妹背の滝(いもせのたき)について話をさせてもらいました」
「次回は、大頭神社から高庭駅家跡(たかにわのうまやあと)・濃唹駅跡(のおえきあと)までを紹介する予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
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「前回は、一里塚跡・今川貞世(了俊)の歌碑から大頭神社を紹介したんじゃけど…」
「今日は、大頭神社と妹背の滝。西国街道からは外れるんじゃが、立ち寄ってみることにした」
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「大頭神社の入り口には、妹背の滝を紹介した石碑が建ててあるんじゃの」
「夫婦滝、雌雄滝といろんな呼び方があるんじゃね」
「古くはそう書かれとって、1913年(大正2年)ころから妹背の滝と呼ばれるようになったそうじゃ」
「へぇ」
「「妹背」いうのも、「妹(いも)」と「背(せ=夫)」、つまり「夫婦」という意味なんじゃの」
「なるほどね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/f8/342af3980bf806e1d415c47c448674c9.jpg)
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「神社の中には、報国神社がある」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/65/28780d7a90e335820a9ce6c8ac205c10.jpg)
「別鴉橋(べつあばし)を渡って拝殿(はいでん)へ」
「「鴉」って何?」
「「鴉」いうのは「烏(カラス)」のことじゃの」
「「別鴉」ってことは、ここで烏が別れるっていう意味?」
「烏はもともと神の使いと考えられとって、厳島神社(いつくしまじんじゃ)の姫神様が鎮座する場所を探して厳島の浦をまわったとき、先導したのが神烏(ごがらす)じゃったんじゃ」
「厳島の弥山(みせん)には神烏が住んどるんじゃったよね」
「大頭神社では、「烏喰祭(とぐいさい)」いう特別な神事をされよった。弥山におられる神烏が4羽、この大頭神社にやって来た後、子どもの2羽は弥山に残り、親の2羽は紀州熊野旅立つというものじゃそうな」
「それで「別鴉」っていうんじゃね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/ea/2cfd8284726d6781dc75ebf1f1bd8661.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/ad/9ff6d64b57bb7610943388fded28048e.jpg)
「大頭神社は、厳島神社の摂社(せっしゃ)として、推古天皇11年(603年)によって建てられたんじゃの」
「ということは、…1411年の歴史があるんか」
「もともとは、今より海側の郷桑原というところにあったんじゃが、1913(大正2)年に今の場所に遷座(せんざ)されたそうじゃ」
「大頭(おおがしら)いう名前は?」
「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が火之迦具土神(ひのかぐづち)を斬った時、その首が大山祇命(おおやまつみ)になり、その大山祇命を祀っとるところから「大頭」いう名前になったということじゃそうな」
「大頭神社では、ほかにどんな神様を祀っとられるん?」
「大山祇命のほかに、国常立命(くにのとこたちのみこと)、佐伯鞍職命(さえきのくらもとのみこと)の3柱じゃの」
「佐伯鞍職って、どっかで聞いたような名前じゃけど?」
「推古元年(593年)に厳島神社を創建し、初代神主になった方じゃ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/3f/6e3bcda8979209d4db3387c744fce230.jpg)
「拝殿正面には、全国でも珍しい3体の龍の彫刻がある」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/22/68198ecb0050935060e31091c78ce90a.jpg)
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「ここの狛犬(こまいぬ)は筋肉質でメリハリがついて、ええ感じじゃった」
「吽(うん)像は角が生えとるんじゃね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/5f/0258030cb1717faac7b9bf47ce0742ee.jpg)
「阿(あ)像の後ろには雌滝(めんだき)が見える」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/03/a0b70494388c33af8c404ebc7a906cf8.jpg)
「妹背の滝には、雄滝(おんだき)と雌滝(めんだき)の2つがあるんじゃの」
「雄滝は高さ30メートルで、雌滝は高さ50メートルあるんじゃね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/7f/e57b3b0f3c38f6292704b3196c3f0984.jpg)
「これが雌滝(めんだき)か」
「高さ50メートルいうたら、ゴジラの身長と同じじゃの」
「はぁ?」
「あと、ウルトラマン80(エイティ)、ウルトラマンレオの弟アストラの身長と同じなんじゃ」
「もののたとえとはいえ、滝の高さとゴジラを比べるのはどうじゃろか?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/ed/e4952537f5e67b67327e7f59db51d12b.jpg)
「神社の裏手にまわって、右手に見える幾千代橋(いくちよばし)を渡って行くと…」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/51/7054fc85b571526ada8d1c68d05bde50.jpg)
「雄滝(おんだき)がある」
「おぉーっ、迫力あるねぇ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/9f/de5a68eef0c22d6b35c845dc9f8e6096.jpg)
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「ここで昼食をとることにした」
「滝の近くにはマイナスイオンもたくさんあるし、ええんじゃない」
↓大頭神社については、こちら↓
大頭神社 公式サイト 広島県廿日市市 妹背の滝鎮座
訪問日:2014年4月26日
【参考文献】
梶本晃司、蒲田知美『ひげの梶さんと西国街道を歩こう!広島県内コース (ひげの梶さん 歴史文学探歩シリーズ3)』南々社 2003年
下中邦彦/編『日本歴史地名大系第35巻 広島県の地名』平凡社 1982年
三浦正幸/監修、藤井由美『ひろしまのパワースポット社寺&ご利益巡り』南々社 2012年
大頭神社パンフレット
「廿日市市大野の史跡・名所・歴史」カキナビ
「今日は、大頭神社(おおがしらじんじゃ)と妹背の滝(いもせのたき)について話をさせてもらいました」
「次回は、大頭神社から高庭駅家跡(たかにわのうまやあと)・濃唹駅跡(のおえきあと)までを紹介する予定じゃ。ほいじゃあ、またの」