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『サックス&ブラス・マガジン Volume27』(リットーミュージック)
「今日、5月2日は、わしが尊敬するミュージシャン・新田一郎(にった いちろう)氏の誕生日じゃ」
「おめでとうございます」
「今年で、60歳」
「還暦(かんれき)かぁ…。うちらが若いころに聞きよったミュージシャンが還暦(かんれき)になってもおかしゅうないんよね」
「1945年(昭和29年)生まれのミュージシャンを、ウィキペディアで調べてみると…」
因幡 晃(いなば あきら)
坂崎 幸之助(さかざき こうのすけ。THE ALFEE)
庄野 真代(しょうの まよ)
鈴木 博文(すずき ひろぶみ。ムーンライダーズ)
高見沢 俊彦(たかみざわ としひこ。THE ALFEE)
野沢 秀行(のざわ ひでゆき。サザンオールスターズ)
BORO(ボロ)
松任谷 由実(まつとうや ゆみ)
水越けいこ(みずこし けいこ)
(五十音順)
↓サックス&ブラス・マガジンについては、こちら↓
「サックス&ブラス・マガジン」リットーミュージック
「新田さんといえば、スペクトラム(1979年~1981年)というバンドのリーダーじゃったんよね」
「わしゃ、スペクトラムを知らんかったんじゃ」
「そうじゃったん?」
「なんせ、大学1年(1982年)のときの学園祭に「トマトイッパツ」という名前のバンド(ホーンは入っとらんかった)を見て、「なんちゅうバンド名じゃ?」と思うたくらいじゃけぇの」
「へぇ」
「最初に新田氏の音楽に触れたのが、スペクトラム解散後、ソロになった新田氏の最初の仕事『パタリロ! オリジナルアルバム』(キングレコード。以下、『パタリロ!』と表記)。1982年(昭和57年)春のことじゃけぇ、今から32年前のことか…」
「漫画の『パタリロ!』(作:魔夜 峰央(まや みねお))を読んどったけぇ?」
「読んだいうても、病院の待合室とかで読んだことがあるくらいかの」
「連載されとったんが少女漫画誌の『花とゆめ』(白泉社)じゃったけぇ、男子は買いづらかったかもね」
「レコード屋で『パタリロ!』のレコードジャケットを見て、なんでか分からんが、衝動買いをしてしもうたんじゃ」
「そうか、このころはまだレコードじゃったね」
「レコードに「新田パタイチロー」と表記されとるのを見て、レコードの内容からして、「この人はギャグの分かる人じゃのう」と勝手に想像したんじゃの」
↓漫画『パタリロ!』については、こちら↓
「パタリロ!.com」白泉社
「で、その年の夏に、ミッチこと堀江美都子(ほりえ みつこ)さんのオリジナル・アルバム『レディ・マドンナ』を買(こ)うた」
「堀江さんいうたら、『キャンディ・キャンディ』『魔法のマコちゃん』なんかのアニメソングを歌いよってんよ」
「新田氏は、このアルバムのプロデュースをされとったんじゃ」
「『パタリロ!』『レディ・マドンナ』と、たまたまじゃけど新田さんが手がけたアルバムを続けて聞いたんじゃね」
「で、レンタル屋、確か「黎紅堂(れいこうどう)」という店じゃったと記憶しとるんじゃが、そこで新田氏のファーストアルバム『新田一郎・一番 クールが熱い』を借りて聞いたみたんじゃが…」
「…じゃが?」
「あの裏声(ファルセット)についていけず、途中で断念!」
↓堀江美都子については、こちら↓
堀江美都子・ミッチネット
「『パタリロ!』に続く、『パタリロ! オリジナルアルバム PART-Ⅱ』(1982年)、『パタリロ! オリジナルアルバム PART-Ⅲ』(1983年)の三部作。そしてテレビアニメ『ななこSOS』(1983年)と、いつの間にか新田サウンドにどっぷり浸かってしもうとった。そんなころに聞いたのが、セカンドアルバム『新田一郎・二番 残像~アフター・イマージュ』(1983年)」
「これでハマってしもうたと」
「というわけで、わしにとっての新田一郎は、氏のアルバムと『パタリロ!』、そして『エリア88』(キングレコード。1985年~)なんじゃの」
↓スペクトラム・新田一郎のCDについては、こちら↓
「スペクトラムと新田一郎のアルバム計5タイトルをタワレコ限定再発」TOWER RECORDS ONLINE
「スペクトラム新田一郎 ソロ作品5タイトル一挙再発」HMV ONLINE
「今日は、60歳の誕生日を迎える新田一郎さんについて話をさせてもらいました」
「新田氏に関しては、これからも取り上げていくつもりじゃ。ほいじゃあ、またの」