通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

ピースウォークひろしまツーデー(その11) 暁橋から宇品橋

2012年12月30日 | 見て歩き
1日目
太田川リバーウォーク 35キロ

その11 南区
暁橋から宇品橋まで






「11月24日(土)に行われたピースウォークひろしまツーデーの1日目、太田川リバーウォーク(35キロ)。前回は、南区、御幸橋から暁橋までを紹介したが」

「11回目の今日は、暁橋(あかつきばし)から元宇品を一周して、宇品橋(うじなばし)まで戻ってくる」







「暁橋を渡ると、そこが元宇品(もとうじな)」

「前回紹介したように、もともと島じゃった宇品が、宇品港(現:広島港)を作るときに陸続きになったんじゃ。ここは周囲が約3キロメートル、標高が約52メートルの小さな島なんじゃ」

「本来の宇品ということで、元宇品と呼ぶんじゃね」

「元宇品は、左回り(時計回り)で一周するんじゃ。瀬戸内の海に出たせいか、風が冷(つめ)とう感じるのう」







「おー、グランドプリンスホテルが見えてきたね」



↓グランドプリンスホテルについては、こちら↓

グランドプリンスホテル広島







「歩道にあるのが…」

「あー、これ、見たことがある。港にあるよね。船を港に停めるときに使うやつ。えーと、なんて言うんかいね?」

「ボラードと言うんじゃ」

「これがあると、港町という感じが出るよ」







「元宇品港公園に第2チェックポイントがあった。ここは1994年(平成6年)に整備された公園。チェックポイントでみかんを頂いて、ストレッチをしたんじゃ」

「今の時間は?」

「13時25分すぎじゃの」

「8時に中央公園を出発したけぇ、もう5時間25分も歩いとることになるんか」

「考えてみたら、よう歩いとるよのう。自分でも感心するわい」







「公園の横に立江地蔵菩薩があった。地蔵菩薩いうくらいじゃけぇ、子供の守り神なんじゃろうの」









「グランドプリンスホテルの山側は、ちよっとした高台になっとって、そこから黄金山(おうごんざん)(写真上)や広島呉道路の広島大橋や海田大橋(かいたおおはし)(写真下)が見えるんじゃ」









「グランドプリンスホテルを通り過ぎると、瀬戸内の海を一望できるんよ」

「海釣りを楽しんどる方がおられたのう」







「ここからは、こんな道を歩いて行くんじゃ」







岩脈(がんみゃく)とは、割れ目に沿ってマグマが上昇し、冷やされてできたものです。
元宇品では、いずれも花崗岩の中に、石英斑岩(せきえいはんがん)脈が数か所で認められます。
ここでは、幅約10センチメートルの岩脈が、明瞭に形づくられています。

(案内板より)








断層(だんそう)とは、地下の地層または岩盤に力が加わって割れ、割れた面に沿ってずれて動き、食い違いが生じたものです。
マグマの移動などによって、ずれの力(せん断)が発生し、岩盤の強度を上回ったときにできます。

(案内板より)








節理(せつり)とは、溶岩が冷やされる間、体積の減少によって、規則的な割れ目が入ることです。
一時的に、地表に出た溶岩は、上面は大気、下面は地面と接して冷やされ、冷えた表面から温度の高い内部へ割れ目ができます。

(案内板より)








「振り返って見上げると、宇品灯台が見えるんじゃね」

「この灯台は1950年(昭和25年)1月27日に点灯し、高さが約21メートルあるそうじゃ。ちなみに、海面からの高さは約46メートル」







海食崖(かいしょくがい)とは、波による浸食でできた崖(がけ)です。
6000年ぐらい前の縄文時代の中ごろは、今より数メートル高いところまでが崖で、それから約1000年かけて、ほぼ現在の海面の高さになりました。
海食崖は、海面よりかなり高い位置までできています。

(案内板より)




「ふーん。元宇品には自然がたくさん残っとるんじゃね」



元宇品は、戦後まもなく、瀬戸内海国立公園に編入されました。
樹木の伐採や開発が制限されたことにより、原生林と自然海岸が多く残っており、広島市内でも有数の自然観察の場となっています。

(「南区を歩こう(元宇品)」広島市ホームページ)




「元宇品の国有林は22ヘクタールもあって、原生林にはクスノキ、タブノキ、アベマキなどの木があるそうじゃ」







「これが、例の安芸の小富士がある似島(にのしま)じゃね」

「このあたりから、雲行きが怪しくなってくるんじゃの」







「赤い灯台が見えてきた」

「向こう側には、白い灯台もあるよ」

「この灯台は、広島港防波堤灯台(ひろしまこうぼうはていとうだい)というそうじゃ」



沖合いから広島港に向って東側が赤色、西側が白色としているのは、海上保安庁の規則で定められており、全国統一されたルールとなっています。

広島港東(西)防波堤灯台








「宮島の方を見ると、こんな感じゃったで」

「うわ! こりゃ、雪でも降りよるんかいね」

「元宇品を一周して暁橋に戻ってきたあたりで、小雨が降ってきたのう」







「広島電鉄宇品線の線路を横切り、広島みなと公園手前で右に曲がって、北に向かって歩く」

「ありゃ。線路に敷いてある芝生が赤茶けとるね」







「このあたりも再開発が進んで、道路や街並みが整備されてきたのう」

「ベイシティ宇品やゆめタウン、フレスタ、フタバ図書、コーナン、ニトリなど商業施設もあるよね」







「京橋川(きょうばしがわ)に架かる宇品橋を上らんといけんね」

「この橋は、2000年(平成12年)3月に開通して、その年の土木学会田中賞の作品部門を受賞したそうじゃ」







「うわー。なんか、すごいことになっとるよ」

「宇品橋の上から南西方向を見たんじゃが、あそこだけ、雲間から日が射しとるんじゃろうの」





「宇品橋を渡ると、三度(みたび)、中区に戻るわけじゃ」

「あとは、ゴールの中央公園を目指すだけじゃね」

「うわー、ようやっとゴールかぁ。今回まで、11回もかかっとるもんの」

「長かったねぇ」

「というわけで、次回は中区 宇品橋から平和公園前交差点まで を紹介する予定じゃ」





【メモ】

宇品橋通過時間/14時35分ころ
(スタートから約6時間35分)





【参考文献】

うじな通検定実行委員会『平成21年度版 うじな通になろう うじな通検定テキスト』2009年






「今日は、ピースウォークひろしまツーデーの1日目、太田川リバーウォーク 35キロ、暁橋から宇品橋までについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
コメント
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