「ご当地ごみに採用してって、どういうこと?」
「この間、ご当地ごみを探せ! 劇団四季『キャッツ』広島公演というタイトルで話をしたのは、覚えとるじゃろ?」
「広島に関係する12個のごみが、劇団四季のミュージカル『キャッツ』のステージに隠されとる、という話じゃったね」
「今回は、全国シェア1位の広島産品を紹介することで、ご当地ごみに採用してもらおうという企画じゃ」
(※全国シェアについては、広島県統計協会発行の『広島県民手帳 平成25年版』を参考にさせてもらいました)
「あはは…。そんな、うまくいくわけないじゃん」
「うまくいくもなにも、こればっかりは、やってみにゃわからんわいのう」
「それじゃま、やってみようか。それで、採用してもらいたい広島ごみは?」
「次の7個じゃ」
1)レモン
2)ネーブルオレンジ
3)ウスター・中濃・濃厚ソース
4)毛筆、その他の絵画用品
5)やすり
6)ゴム手袋
7)鋼製外国船舶の改造・修理
1)レモン
「平成21年の生産量が5542.2トン、シェアが58.7パーセント」
「最近は、広島レモンサイダーとか、いろんなメーカーから商品化さよるよね」
「広島県産のレモンを皮ごと使った「レモン鍋」とか」
「ハートの形をしたハートレモンとか、いろいろあるよ」
「レモンといえば、瀬戸田(せとだ)。広島県産のレモンの約4割が、ここで生産されとるんじゃけぇの」
「レモン谷という地名が残っとるほどじゃもん」
「最近は、エコレモン、皮まで食べられる安全で安心なレモンの栽培も行われているそうじゃ」
↓レモンについては、こちら↓
「広島レモン」JA広島果実連
2)ネーブルオレンジ
「平成21年の生産量が2510.9トン、シェアが39.3パーセント」
「広島県は柑橘類(かんきつるい)がたくさん取れるよね」
「温暖な気候を利用して、瀬戸内沿岸の島しょ部で生産されとるんじゃ。レモン、ネーブルオレンの他にも、こんなものがあるんじゃの」
●はっさく
生産量 7121.5トン(平成21年)
シェア 18.4パーセント
全国第2位
●キヨミ(清見)
生産量 990.0トン(平成21年)
シェア 5.2パーセント
全国第3位
●不知火(デコポン)
生産量 3825.9トン(平成21年)
シェア 8.1パーセント
全国第4位
●みかん
生産量 35000トン(平成23年)
シェア 3.8パーセント
全国第7位
3)ウスター・中濃・濃厚ソース
「平成22年の出荷額が124.8億円、シェアが25.5パーセント」
「ソースといえば、お好み焼には欠かせんよね」
「広島は、ソースの生産量も、ソースの購入数量も全国1位なんじゃ」
「お好み焼のソースといえば、あの「とろみ」じゃね」
「ふつうのソースはサラッとしとるが、お好み焼のソースはドロッとしとるよの。あれをかけて食べるけぇ、うまいんじゃが」
このお好み焼き用ソースの最大の特徴は、「とろみ」。
様々なアイデアが、お好み焼きと相性の良い、とろみのあるソースを生み出しました。
その一つが「オリ」。
ウスターソースをつくると、必ず野菜・果実のパルプ(食物繊維)や香辛料の粉末などが沈殿します。
いつも廃棄していたこの沈殿物がオリです。
オリには、栄養やコクもあるので、捨てるにはもったいない、なんとか使えないかと考えていました。
そして、このオリを使ったあんかけ料理がヒントとなり、ソースのとろみづけに挑戦します。
何度も試作を繰り返して、お好み焼きから流れ落ちにくく、具材とよく絡むソースができあがったのです。
(「お好みソースの歴史」オタフクソース株式会社)
4)毛筆、その他の絵画用品
「平成22年の出荷額が50.1億円、シェアが36.4パーセント」
「女子サッカーのなでしこジャパンが国民栄誉賞を受賞したときに贈られたのが、熊野町(くまのちょう)の化粧筆じゃったよね」
「熊野といえば、筆の産地。もとは書道の筆を作りよったんじゃが、それだけじゃ立ち行かんようになったけぇ、化粧筆(化粧用の筆)を作り始めたそうじゃ」
「その化粧筆は、モデルさんはもちろん、映画の本場・ハリウッドの女優さん、ファッションの本場・パリの関係者たちも使いよってんよ」
「劇団四季の方も使いよってんかのう?」
↓熊野筆については、こちら↓
熊野筆
5)やすり
「平成22年の出荷額が6.6億円、シェアが76.0パーセント」
「やすりいうても、爪切りに付いとる「爪やすり」くらいしか使わんよ」
「やすりの産地といえば、呉市の仁方(にがた)じゃのう」
戦前までは、新潟、東京などもヤスリ産地として名をなしていましたが、戦災で打撃を受け衰退しました。
仁方は戦争の被害が少なく、戦前からのヤスリの加工・製作機械の考案や技術革新により高品質のヤスリが大量にできるようになり、ヤスリの一大生産地になりました。
(「ヤスリの歴史」ヤスリホームページ)
6)ゴム手袋
「平成22年の出荷額が18.1億円で、シェアが40.5パーセント」
「医療関係だけじゃのうて、食品関係の人もゴム手袋を使うようになったよね」
「バザーなんかでおにぎりをにぎる人もゴム手袋をはめとって、わしなんか「そこまで気を使わにゃいけんのかいの?」と思うてしまうがの」
「ここんとこ、ノロウイルスも流行(はや)っとるし、やっぱり気をつけんにゃいけんのじゃないんかね」
「ゴムといえば、総ゴム靴もあるのう。こちらは平成22年の出荷額が17.9億円で、シェアが33.1パーセントじゃ」
7)鋼製外国船舶の改造・修理
「平成22年の出荷額が77.9億円で、シェアが41.5パーセント」
「広島県で造船といえば、やっぱり呉(くれ)じゃね。戦艦大和を造ったのも、呉じゃったし」
「尾道や三原でも盛んなんじゃ」
「おぉ。尾道と大阪を舞台にしたNHK朝の連ドラ『てっぱん』(2010年~2011年)で、篠宮造船という造船会社も出てきたね」
「中国や韓国が追い上げてきて、日本の造船業界は縮小の一方なんじゃがの」
「今度、造船会社が合併するらしいね」
「来年(2013年)1月、いうてももうすぐじゃが…、ユニバーサル造船と、IHIMU(アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド)が合併するんじゃ」
↓ユニバーサル造船については、こちら↓
ユニバーサル造船
「今日は、劇団四季のミュージカル『キャッツ』のご当地ごみに採用してもらいたい広島産品の話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
「この間、ご当地ごみを探せ! 劇団四季『キャッツ』広島公演というタイトルで話をしたのは、覚えとるじゃろ?」
「広島に関係する12個のごみが、劇団四季のミュージカル『キャッツ』のステージに隠されとる、という話じゃったね」
「今回は、全国シェア1位の広島産品を紹介することで、ご当地ごみに採用してもらおうという企画じゃ」
(※全国シェアについては、広島県統計協会発行の『広島県民手帳 平成25年版』を参考にさせてもらいました)
「あはは…。そんな、うまくいくわけないじゃん」
「うまくいくもなにも、こればっかりは、やってみにゃわからんわいのう」
「それじゃま、やってみようか。それで、採用してもらいたい広島ごみは?」
「次の7個じゃ」
1)レモン
2)ネーブルオレンジ
3)ウスター・中濃・濃厚ソース
4)毛筆、その他の絵画用品
5)やすり
6)ゴム手袋
7)鋼製外国船舶の改造・修理
1)レモン
「平成21年の生産量が5542.2トン、シェアが58.7パーセント」
「最近は、広島レモンサイダーとか、いろんなメーカーから商品化さよるよね」
「広島県産のレモンを皮ごと使った「レモン鍋」とか」
「ハートの形をしたハートレモンとか、いろいろあるよ」
「レモンといえば、瀬戸田(せとだ)。広島県産のレモンの約4割が、ここで生産されとるんじゃけぇの」
「レモン谷という地名が残っとるほどじゃもん」
「最近は、エコレモン、皮まで食べられる安全で安心なレモンの栽培も行われているそうじゃ」
↓レモンについては、こちら↓
「広島レモン」JA広島果実連
2)ネーブルオレンジ
「平成21年の生産量が2510.9トン、シェアが39.3パーセント」
「広島県は柑橘類(かんきつるい)がたくさん取れるよね」
「温暖な気候を利用して、瀬戸内沿岸の島しょ部で生産されとるんじゃ。レモン、ネーブルオレンの他にも、こんなものがあるんじゃの」
●はっさく
生産量 7121.5トン(平成21年)
シェア 18.4パーセント
全国第2位
●キヨミ(清見)
生産量 990.0トン(平成21年)
シェア 5.2パーセント
全国第3位
●不知火(デコポン)
生産量 3825.9トン(平成21年)
シェア 8.1パーセント
全国第4位
●みかん
生産量 35000トン(平成23年)
シェア 3.8パーセント
全国第7位
3)ウスター・中濃・濃厚ソース
「平成22年の出荷額が124.8億円、シェアが25.5パーセント」
「ソースといえば、お好み焼には欠かせんよね」
「広島は、ソースの生産量も、ソースの購入数量も全国1位なんじゃ」
「お好み焼のソースといえば、あの「とろみ」じゃね」
「ふつうのソースはサラッとしとるが、お好み焼のソースはドロッとしとるよの。あれをかけて食べるけぇ、うまいんじゃが」
このお好み焼き用ソースの最大の特徴は、「とろみ」。
様々なアイデアが、お好み焼きと相性の良い、とろみのあるソースを生み出しました。
その一つが「オリ」。
ウスターソースをつくると、必ず野菜・果実のパルプ(食物繊維)や香辛料の粉末などが沈殿します。
いつも廃棄していたこの沈殿物がオリです。
オリには、栄養やコクもあるので、捨てるにはもったいない、なんとか使えないかと考えていました。
そして、このオリを使ったあんかけ料理がヒントとなり、ソースのとろみづけに挑戦します。
何度も試作を繰り返して、お好み焼きから流れ落ちにくく、具材とよく絡むソースができあがったのです。
(「お好みソースの歴史」オタフクソース株式会社)
4)毛筆、その他の絵画用品
「平成22年の出荷額が50.1億円、シェアが36.4パーセント」
「女子サッカーのなでしこジャパンが国民栄誉賞を受賞したときに贈られたのが、熊野町(くまのちょう)の化粧筆じゃったよね」
「熊野といえば、筆の産地。もとは書道の筆を作りよったんじゃが、それだけじゃ立ち行かんようになったけぇ、化粧筆(化粧用の筆)を作り始めたそうじゃ」
「その化粧筆は、モデルさんはもちろん、映画の本場・ハリウッドの女優さん、ファッションの本場・パリの関係者たちも使いよってんよ」
「劇団四季の方も使いよってんかのう?」
↓熊野筆については、こちら↓
熊野筆
5)やすり
「平成22年の出荷額が6.6億円、シェアが76.0パーセント」
「やすりいうても、爪切りに付いとる「爪やすり」くらいしか使わんよ」
「やすりの産地といえば、呉市の仁方(にがた)じゃのう」
戦前までは、新潟、東京などもヤスリ産地として名をなしていましたが、戦災で打撃を受け衰退しました。
仁方は戦争の被害が少なく、戦前からのヤスリの加工・製作機械の考案や技術革新により高品質のヤスリが大量にできるようになり、ヤスリの一大生産地になりました。
(「ヤスリの歴史」ヤスリホームページ)
6)ゴム手袋
「平成22年の出荷額が18.1億円で、シェアが40.5パーセント」
「医療関係だけじゃのうて、食品関係の人もゴム手袋を使うようになったよね」
「バザーなんかでおにぎりをにぎる人もゴム手袋をはめとって、わしなんか「そこまで気を使わにゃいけんのかいの?」と思うてしまうがの」
「ここんとこ、ノロウイルスも流行(はや)っとるし、やっぱり気をつけんにゃいけんのじゃないんかね」
「ゴムといえば、総ゴム靴もあるのう。こちらは平成22年の出荷額が17.9億円で、シェアが33.1パーセントじゃ」
7)鋼製外国船舶の改造・修理
「平成22年の出荷額が77.9億円で、シェアが41.5パーセント」
「広島県で造船といえば、やっぱり呉(くれ)じゃね。戦艦大和を造ったのも、呉じゃったし」
「尾道や三原でも盛んなんじゃ」
「おぉ。尾道と大阪を舞台にしたNHK朝の連ドラ『てっぱん』(2010年~2011年)で、篠宮造船という造船会社も出てきたね」
「中国や韓国が追い上げてきて、日本の造船業界は縮小の一方なんじゃがの」
「今度、造船会社が合併するらしいね」
「来年(2013年)1月、いうてももうすぐじゃが…、ユニバーサル造船と、IHIMU(アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド)が合併するんじゃ」
↓ユニバーサル造船については、こちら↓
ユニバーサル造船
「今日は、劇団四季のミュージカル『キャッツ』のご当地ごみに採用してもらいたい広島産品の話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」