雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

東院庭園

2020年11月13日 | 奈良散策
奈良時代を代表する庭園



仮山と呼ばれる石組み
複雑な曲線を描く池



日本に庭園文化をもたらした中国様式の庭園から



日本様式の庭園へと移行する
過渡期の庭園である



この時代
仏教も日本に深く浸透した


当時の仏教は観想念仏



成仏するには
常に極楽を心のなかで想い
瞬時に極楽の風景を心のなかで観れなければならない



だから仏教にはとてつもない金が必要だった

極楽の象徴のような、この庭園
極楽を想いうかべるために造営したのだろう

そしてこの庭園を観れる人物は限られている



庶民は成仏できない
それがこの時代の世界観だった



のちの世
称名念仏といわれる
仏の名を唱えれば成仏できるという教えが広まる
仏教が庶民のものにもなったという話はまた別の機会に

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする