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ハコモノ行政について

2005-11-29 | ニュース

 今、神戸空港が大赤字が予想されている中で開港を目指して工事が進んでいる。そして大阪国際空港でも、今現在赤字なのに第二期工事を目指して調査費の予算がついた。年金の運用や郵便局で○○ピアなどという施設を建設してほとんどが大赤字となっている。また大阪市では、第三セクターで建設した巨大建造物が大赤字を垂れ流して大問題となっている。本四架橋や東京湾横断道路なんかも大赤字だ。

 これら全てについても、恐らくは計画段階から黒字化は難しいことは判っていたように思われる。しかし、これらの建築物を造る事だけが目的であるから計画の目標数値は黒字化できる数値から逆算して作成するわけだ。土建屋に金を落としさえすればいい訳で、「ハコモノ」が出来てしまってから後で、それが赤字になろうが黒字になろうがどっちでもいいのであろう。

 そういう目で見ていくと、近年の行革の過程で問題化している物件に対してみる目が変わってくるのではないでしょうか。

 では、何故このような無駄な巨大建造物を作らなければならなかったのか。

 ①大きな金が動くので、その建設作業員の雇用を含めて地域経済の活性化になる。

  • 大都市ではその影響はあまり大きくないが、地方ではやはり公共事業は重要。他に大した産業が無いからだ。
  • 巨大プロジェクトならば他からも従業員が来て、そこに金を落としてくれる。
  • 建設作業員の雇用は、ある意味で犯罪対策にもなっている。
  • だから、夏の衆院選挙で民主党が「公共事業を1/3にする」なんていう公約を掲げたが、そんなことをしたら地方では首をつる人が続出してしまう。

 ②年金・郵便や第三セクターなんかでは、重要な天下り先となっている。

 ③とにかく動く金が大きいので・・・。

  • ボールペン1本で100円の内、2%をバックさせても2円にしかならない。しかし「ハコモノ」なら1%バックさせれば、凄い金額になる。
  • 選挙なんかで、資金や運動員なんかで協力を受けられる。

 いまや公共事業も利権化して、行政としても身動きが取れない状態ではないかと思う。といっても、無駄と判っていてもやらなければならない必要な部分も確かにある。未来の日本がどのような方向に進むべきなのか。そういった意味での、中身の吟味が必要な時期に来ているのではないかと思う。(例えば、都会での公共事業を減らすとか地方の振興の仕方を考えるとか)

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