親たちと同じ

　私が若かったころ、親たちは今の人たちの歌が分からないと言っていたものだった。そして今、私も同じことを言っている。まさか自分もこうなるとは思っていなかった。具体的に言うと、私は今50代で大体20年前ぐらい以降の曲で自分がファン以外のものについては、名前ぐらい知ってはいても曲はほぼ分かりません。

　配信が何週も1位とか、YouTubeで何億回再生とかいう、世間的にはメガヒットでも全く知らない。だから、音楽番組で流行りの出演者とかはほぼ知らない人たちばかりだ。

　理由はある程度自分でも分かっている。音楽番組を録画して見るようになってから、見たい人の場面だけ見てあとは早送りして見ていないから。YouTubeが音楽視聴のメインになってからは、自分が好みのものしか見ようとしないから、そういう現状になったのだろう。もちろん、仕事で時間が…というのも理由の一つだろう。そして、年を取ってしまって新たに広げていこうという気持ちが希薄になってきているのもある。

　昨今のいきなりサビな曲とか、速いテンポの曲よりも昔の曲の方が自分に合うのもあるだろう。｢今の人たちの歌が分からない｣現状は、なるべくしてなったのに違いない。