大阪・富田林署から逃げた樋田容疑者が、山口県の道の駅で万引き容疑で捕まったところで逃走犯であることが判明して再び逮捕されました。富田林署としてはようやく一安心といったところですが、大阪近辺ばかりを捜していた府警としてはとんだ失態ですし、私たちももはや大阪にはいないんじゃないかとは思っていましたが山口県とは驚きました。
今回の事件で一番驚いたのが、犯人の狡猾さではないでしょうか。警察署内で履物を盗み、バイクを盗んでひったくりで金を稼ぐ。その際には、財布はわざわざ無関係なところに捨てに行き、スマホは走行中のトラックの荷台に捨てるという極めて狡猾なやり方だった。そういうドラマを見ていれば、出てくるやり方だけど実際やれるのはある意味大したものだ…と変なところで感心してしまいました。
また、兵庫県と大阪府を行き来することで追及の隙をついている辺りも、ドラマで出てくる府県ごとでの警察制度の縄張りをうまくついたものだった。四国や中国地方といった過疎地域を移動していたのも極めてうまくやっている。
そして、普通ならばバイクを盗んだならばそれで逃げた方が早いと考えるところを、ナンバープレートから早く追跡されるからか自転車で逃げた辺りが極めて狡猾だろう。逮捕時にはかなりの備品も手にしていたので、ひったくりの金や万引きをしながら手にしたのだろう。普通の逃亡ではなく、自転車で日本縦断と自ら言って旅するというのも考えればなかなかうまい逃げ方だ。こういう青春の旅を見て、性悪説をとる人は多くないだろう。その辺も彼の目の付け所の良さだ。
こういう狡賢い奴がいると、警察も大変だと思う。まさかまさかの連続は、これから更に明らかになっていくのだろうけど、かつて無人島に隠れていた男よりもドラマティックな逃亡劇であるのは間違いないだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます