いつの間にか

　今は日曜深夜で、月曜早朝という時間帯です。ちょうど男子の決勝戦の最中で、大接戦を演じています。このバレーボールのネーションズリーグは、毎年行われている国別対抗戦で上位国が総当たりのリーグ戦を行い、決勝ラウンド進出国を決めて優勝国を決めるというもの。実力世界一決定戦というものです。日本は男女ともに決勝進出という近年未曽有の好成績、五輪直前の現在ですので期待は高まるばかりです。

　日本が強くなった原因はバレーボールに詳しい方にお任せすることにして、一時期は大きな大会といえば日本開催ばかりだったバレーボールも世界各地で大会を行えるようになったんだなと思いました。格は世界選手権や五輪に劣るとはいえ、４年に一度のワールドカップが日本恒久開催なんて時期が長らく続いた上に、世界選手権も特に女子は日本開催だらけという状況だった。10年ぐらい前までは。

　それが今では随分と変わった。ネーションズリーグはそもそもが参加国の持ち回りで分散して開催されるのだが、決勝ラウンドは男女ともに１度も日本開催をされていない。ワールドカップもいつの間にか日本恒久開催の再検討とかいう報道が出てからは、一度は五輪出場権も取り上げられた挙句に五輪予選の1グループとして名前だけ残ったという状況だ。

　要するに、スピードもあって迫力もある男子のバレーボールは、人気も上がって興行的な面でも世界的にも十分にやっていける状況になったので…ということなのだろう。勝手なものだとも思いますが、競技全体としては良かったとも思う。今回の様に、男女ともに勝っていけばまた世界選手権やＮＬ決勝ラウンドの日本開催という日も来るだろう。