インドネシアで、首都がジャカルタから移転することが議決されました。場所はインドネシア最大の島のボルネオ島もほぼ未開な地だそうだ。もっとも、ほぼ未開でなければ土地問題の時点で揉めてしまうのでそうなるのだろう。
インドネシアは、面積は日本の5倍の多くの島からなる島国です。現在の首都のジャカルタは、人口1,056万人で首都圏としては3,000万人だそうで東京よりも人口がすこしだけ少ないぐらいの超大都市だ。海に近い湿地帯にあって洪水に弱く、地下水の過剰なくみ上げで急速に地盤が沈下しているのもあっての移転だそうだ。国内の反政府活動もある程度落ち着いてきたのもあるのだろう。
日本でも、東京の過密ぶりと集中ぶりがかなり問題化していて、何度か首都移転の声も上がっていますが実現化しそうな雰囲気は正直ない。仮に日本が首都移転するとしてどこがいいのだろうか、考えてみました。
まずは、ある程度の土地が確保できるところ。ということは、現状ではある程度の都市以下の過疎地域ということになる。そして、気候は安定していて温暖なこと。今の人口の分布割合から、東京以北に移転した場合に東京経由して移動することになり首都移転した効果が薄くなると思われること。こういった点から、メディア等で言われていた山梨や長野、静岡あたりが候補ということになるのだろう。個人的には、今回のインドネシアのボルネオ島への移転のように過疎地そのものの四国とかはどうだろうかと思っている。気候もいいし大阪も近い。どうだろうか。
但し、日本での首都移転はそう簡単に進みそうもない。安倍内閣で積極的に進めようとした中央省庁移転も、結局は役人のサボタージュに似た抵抗もあったのだろうかグダグダになった挙句に、消費者庁ですら全面移転ができずに研究機関の移転でとどまり、文化庁とか主要以外のところの移転が関の山だった。土地の問題もあるだろうし、日本では首都移転は不可能と言ってもいいだろう。
話は戻って、政経分離な首都移転はいくつかの国で行われている。ほぼ東京に近い規模のジャカルタから首都を移転するという、インドネシアでの壮大な試みがどうなっていくのかは日本にとっても特に注目すべき事ではないだろうか。