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ほんまにええんか

2021-08-26 | ニュース

 特定暴力団の組長が、市民を襲撃した4つの事件で殺人罪等に問われて死刑判決を受けた。4つの事件とは、一つは元漁協長を射殺した事件で、あとは元警部への銃撃、看護士への刺傷、歯科医への刺傷だった。ちなみに、実行犯は全てがその暴力団の組員で、全てで逮捕されて実刑が確定している。

 組長が命令して組員にやらせたということでの、起訴であり判決です。死刑判決だというのに、マスコミではこの判決が当たり前なような報道ぶりで、疑問の声はあまりない。死刑反対派の声もあるのだろうが、少なくともメディアからは伝えられることはない。

 本当にいいのだろうかという気がしてなりません。組長だから、どうせこの起訴以外に何回も死刑になって当たり前の非道を繰り返しやってるはずだからいいのでは。という思いは、誰にでも確かにあるだろう。私にもある。今回の4件も組長が命令したと考えるのが妥当だとも思う。

 しかし、死刑判決を出してしまっていいのかは別な気がします。起訴されたのは、1名の殺害であと3人は重傷ということですから、事件の内容的には死刑は少し厳しすぎな感じです。それも、命令したという起訴であって被告は命令を否定しているのだから、本来は死刑判決に躊躇する案件な気がします。判決は、あくまで起訴された事件からのみから出されるべきだとも思う。

 暴力団が、飲食店や建設業、漁協の関係者や暴力団排除運動のリーダーらを暴力で脅して支配するという構図を破壊するには、もうここまでやるしかなかったのは理解できる。実際、この起訴を含む取り締まり強化で同組員は半減し、市内で暴力団によるとみられる襲撃事件は発生していないとのことだ。でも、だから死刑判決でもいいのだろうか。

 私は、死刑賛成論者です。そして、裁判は公平公正なものだと思いたいです。だからこそ、死刑判決には逡巡の気持ちは常に持ってほしいし、世論に流されて死刑を出してほしくないのです。

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