毎年、成人の日に実施するガンカモ調査、私の担当は邑知潟。
年々、調査員が減り、今年は3人。私も、そろそろ、担当を譲りたいが、引き受ける人がいない。
だが、年の初め 邑知潟の堤に立って、湖面の向こうに広がる眉丈山の、その名のように眉を引いたように細く長く伸びた山並みを見ると、来年もまた来ようと思う。
”之乎路(しおじ)から 直(ただ)越え来れば 羽咋の海 朝凪ぎしたり 船楫(ふねかじ)もがも” ―大伴家持―(巻十七-四〇二五)
家持が伏木から氷見に出て、まっすぐ志雄街道を越えて来ると、羽咋の海があった。
山越えして、初めて見る湖景に、海と見まごうのも、うなづける。
湖水を干拓したのは人の業、鳥たちは有史以前から、この地を往来している。
鳥が休息し、採餌するため邑知潟に降り立つのは、DNAに組み込まれている。
だから、鳥たちのために調査を続けるか。
年々、調査員が減り、今年は3人。私も、そろそろ、担当を譲りたいが、引き受ける人がいない。
だが、年の初め 邑知潟の堤に立って、湖面の向こうに広がる眉丈山の、その名のように眉を引いたように細く長く伸びた山並みを見ると、来年もまた来ようと思う。
”之乎路(しおじ)から 直(ただ)越え来れば 羽咋の海 朝凪ぎしたり 船楫(ふねかじ)もがも” ―大伴家持―(巻十七-四〇二五)
家持が伏木から氷見に出て、まっすぐ志雄街道を越えて来ると、羽咋の海があった。
山越えして、初めて見る湖景に、海と見まごうのも、うなづける。
湖水を干拓したのは人の業、鳥たちは有史以前から、この地を往来している。
鳥が休息し、採餌するため邑知潟に降り立つのは、DNAに組み込まれている。
だから、鳥たちのために調査を続けるか。