ファリアの「恋は魔術師」の舞台は圧巻だった。中村壱太郎は歌舞伎の女形、片や、オペラのメゾソプラノ歌手 秋本悠希 二人の女の舞は妖艶で美しい、演奏はオーケストラ・アンサンブル金沢。前面に張り出した、能舞台で華麗で艶やかな舞を演ずる。
演出は野村萬斎、狂言でもない、歌舞伎でもない、新しい音楽劇と言えよう。
金沢の音楽堂だから、実現した。『萬斎のおもちゃ箱』今回は2回目。ぜひ 続けて欲しい。
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今日のOEK ニューイヤーコンサートは、宮田 大のチェロ演奏に度肝を抜かれ、後半のベートーヴェン第8番は一陣の風が吹き抜けるように、あっという間に終わってしまいました。
演奏終了後には、コンサートマスターのアビゲイル・ヤングさんをはじめ、スタッフの方々がお土産を手渡しされるという、今までに無いサービスでした。
お家に帰って包みを開いたら、大きなどら焼きでした。
オーケストラ・アンサンブル・金沢の定期公演では、毎回本番の前にロビーでミニ・演奏が開かれる。
今日は久しぶりにチェロのカンタさんが加わっていて、その重厚な響きを間近で耳にすることが出来た。
2階で聞いていたが、こちらの方が音響効果が良く、人も少なくて落ち着けるようだ。
ミンコフスキの指揮、クルト・ヴァイルの交響曲第2番はエネルギッシュ且つ切れのよい演奏で暑さも吹っ飛ぶさわやかな気分にさせてくれた。
毎年、金沢市民芸術村で開催されるオーケストラアンサンブル金沢のメンバーによる出前コンサートだが、もう15年目になるという。
たまたま石を彫りに来ていたので、ついでに覗いてみた。人気があるのは、オーケストラを指揮してみようというプログラムで、曲はラデッキー行進曲と美しく青きドナウのどちらかを選ぶ。
子どもたちの指揮棒に合わせてゆっくり演奏したり、逆に指揮を促すように演奏者がリードしたり、美しい音色が、蒸し暑い階段ホールに充満して、楽しいひと時だった。