七ッ島の鳥類調査

能登半島輪島沖の離島、七ッ島で行われた鳥類調査に参加した。
お天気は良かったが波は高く小船は泡立つ波頭に揉まれながら突き進んだ。ウミスズメやウトウの飛び立つのを何度か目にしたが双眼鏡を当てることも出来ない。
大島に上陸して今回は島の西側を調査した。切り立った崖をよじ登り、鋭い岩に手をかけながら下りるスリルに満ちた行程であった。


上空にハヤブサが飛び、


ハヤブサの餌場を上から見下ろして、食痕のウサギの毛を拾って来た。


帰路、烏帽子島ではヒメウの群舞が見られた。

プレコンサート

オーケストラアンサンブル金沢の定期公演に行って来た。
楽しみなのは、開演前に開かれるプレ演奏である。ポピュラーな音楽を、リラックスしながら聴ける。演奏者の解説をまじえて打ち解けた雰囲気で演奏され、こちらもビールを飲みながら、生の音を間近で楽しむことが出来る。
本番ではバンベルク交響楽団の器楽演奏が手馴れたもので、酔いもまわってきたせいか、さすがに心地よかった。

仏の顔と探鳥会

午前中、仏像彫刻の仕上げのために吉野工芸の里へ行った後、途中で退席して午後から行われる探鳥会に参加する目的で加賀市片野へ向かった。仏頭は彫刻刀を入れる毎に表情が変わって行き、しまいに何がなんだか分からなくなってきた。仕上げは刀一本で表面をつるつるにするそうだがとてもできそうにない。


探鳥会の参加者は18名、シロエリオオハムが沖のほうに100羽以上帯状に群れているのだが望遠鏡で覗いても点にしか見えない。
アカエリカイツブリも首を伸ばしてシルエットにしか見えなかった。
海は凪ぎの状態で、風も冷たくは無い。海岸の松林にはウグイス、メジロ、シロハラ、カワラヒワがいた。

カラの混群

中宮スキー場温泉の裏手林道を歩いてみた。
スキー場の頂上近くまで除雪してあるので車で登れないことはないのだが、鳥が見たくて歩くことにした。
歩き始めてすぐに、沢筋からヤマドリが一羽飛び立った。ミソサザイがしきりにさえずっている。
ゲレンデを見下ろす見晴らしの良い地点で休んでいたら、エナガ、コガラ、ヒガラ、コゲラ、シジュウカラが次から次へと現れた。
純白の四塚山が青空の下に輝いていた。

普正寺探鳥会

久しぶりに青空が見られる日曜日、参加者は35名と出足は良かったが、観察された鳥の数は30種で、この時期としては少なめであった。園内は松の伐採が続いており、鳥も落ち着く暇が無い、犀川河口でも掘削工事があってカモ類の種類も数も少ない。
参加者の一部がベニマシコを見たのが、今日のトピックであった。

命を読む

「100人の声・命を読む」というタイトルで行われた朗読公演を聞いて来た。
もうすぐ１年になる東日本大震災、犠牲者への鎮魂と被災地の復活を祈り、朗読小屋・浅野川倶楽部が主体となって企画されたのだろう。100人の口演者が次々と登場して、真剣に読み継ぐことで、文章に重みと力が込められる。日頃、書物を読むことから遠ざかっている者には、良い薬になった。

檜倉まで

白山一里野スキー場ゴンドラリフトの頂上駅から雪庇のせり出す尾根を歩いて檜倉まで行って来た。
檜倉は名前の通り大きな檜と岩にに囲まれているので雪は解けて地面が顔を出していた。
風も遮断され、コガラ、ゴジュウカラの声が交錯して、まさに別天地に居るようだ。


この位置に立つとブナオ山を中に大笠山と笈ヶ岳がバランス良く見える。


山の写真を撮っていたら、後ろでドサッと音がして雪が落ちてきた。下にならなくて良かった。

北帰行

白山市の海岸部に2週間ほど前からコハクチョウが降り立ち、田んぼの残り穂を食べて旅立つ前の栄養補給をしている。
写真を撮っていたら、上空をカウカウと鳴きながらコハクチョウの群れが通過して行った。



田んぼのコハクチョウは、合流する様子もなく、見上げて「お先にどうぞ」と言っていた。

取立山へ

毎年春先に登っている取立山、朝10時過ぎに国道沿いの駐車場に着いたら、もうほぼスペースが無いくらい20数台の車が占拠していた。林道の日の当たるところでは雪が緩んで足を取られるので途中かんじきをを履いた。
登山者は多く、前方に見え隠れしながら登っている。
尾根に出ると風は冷たく樹氷が付いたままの木々がカチカチ音を立てていた。
頂上には登山者が2組、ここからさらに応長山へ向かっている登山者もいてトレースがくっきりと見て取れる。
白山頂上と別山を眺めながらゆっくり休んで帰路に付いた。