はなバルーンblog

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「やっとかめ探偵団」第1話感想

2007-10-08 22:39:28 | マンガ・アニメ
 昨日から、テレビ愛知ローカルアニメ「やっとかめ探偵団」の放映がついに始まった。


 さっそく観てみたが、期待通りにテレビアニメ史上初と言える程のリアルな名古屋弁を聞くことが出来て、これだけでお腹いっぱいになりそうだった。
 これまで、アニメの名古屋弁と言えば、語尾に「だぎゃー」「だがや」などを付けるだけの安直なものが多かった。いい加減な関西弁が多い事については以前に書いたが、名古屋弁はアニメに登場する頻度こそ関西弁より少ないものの、いい加減さは関西弁以上かもしれない。それだけに、ようやくテレビアニメでまともな名古屋弁を聞くことが出来て嬉しかった。

 一口に名古屋弁と言っても、老人から子供まで世代によってかなりの違いがある。
 本作ではそれにもこだわっており、主人公のマツばあちゃんをはじめとする老人世代はコテコテの名古屋弁だが、マツばあちゃんの孫で小学六年生の舞は、イントネーションは名古屋訛りで言葉自体は語尾に特徴がある程度にとどめるなど、きちんと現代の名古屋における世代別の名古屋弁を使い分けている。
 これも、出演者を愛知県(特に尾張地方)出身者で固めた上で、さらに方言担当のスタッフを置いているからこそ出来たことだろう。方言は、やはり地元出身者が喋るのが一番自然に聞こえるに決まっている。


 名古屋弁の話ばかりになってしまったが、本編はしっかり殺人事件が起こる本格的な推理物になっており、さらに、第一被害者の老人のスケベっぷり(風呂覗き等)や嫁との確執などがリアルに描かれており、日曜朝7時の時間帯にしては重い話でびっくりした。
 おそらく、最初から放映枠が決まっていたわけでなく、結果的にこの枠しか見つからなかったのではないだろうか。なにしろ、本来なら昨年秋に放映されていたはずの作品なのだ。
 初回から「次回に続く」で終わったので、ストーリー等の評価はまだ難しいが、第1話らしく登場人物はしっかり紹介されており、作品世界には入りやすかったし、何より全編名古屋弁と言うことで自然に視聴できるので、とりあえず次回以降も観続けたい。
 期待していた後藤邑子の名古屋弁がたっぷり聞けたのも嬉しかった。本編を観るまで気付かなかったが、杉山佳寿子&後藤邑子のコンビは、言われてみれば「ふしぎ星の☆ふたご姫」のキャメロットとレインだ。実際、後藤さんの舞の演技は、ほぼレインが名古屋弁になった感じと言って間違いないと思う。


 それにしても、本編を観て、これが他の地域で放映できなかった事に納得してしまった。これだけ名古屋弁が飛び交っていては、東京のテレビ局が放映に二の足を踏むのもわかる気がする。私は関西出身だが、20年以上名古屋に住んでいるので、すんなりと聞く事が出来たが、普段名古屋弁に接していない人が観たら引いてしまいそうだ。
 しかし、できれば本作のような正しい名古屋弁が聞ける作品こそ、愛知県以外の地域でも放映して欲しい。今後、放映局が増える事を期待している。


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