稲雀追へば飛び翔つ風小僧
「われと来て遊べや親のない雀」・・・・・・・・・ 親のない子すずめよ、私も親のないさびしさは、おまえと同じだ。こっちへ来て、さあいっしょに遊ぼうじゃないか。
「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」・・・・・・・道に遊んでいるすずめの子よ、そこを早くのけよ。お馬が通るからあぶないぞ、この二句は一茶の有名な雀の句ですが、誠に雀を愛したやさしい句であるが!!!」
稲雀となれば、せっかく丹精込めた稲が実ると稲田に雀が群れをなしてやってくる。 この時期の雀は一日に自身の量ほどの稲を啄むと言う。鳥威しなどで脅すと一斉に逃げるがすぐにまた戻ってくる。大変厄介な雀君となる。冬になり雪が降って餌の無い時期を迎えるため、この実りの秋が一番至福の秋なのだろう。稲刈りが終わってこぼれた稲を啄ばむに来てくれる雀君であれば、好印象なのだが自然界はそううまくいかない。
実るてふごろが大好き稲田かな