肌かげん越後美人の西瓜かな
ピアノ弾く一指一指に西瓜の音
スーパーの 入り口に「新潟西瓜」が大量に陳列してあった。殆どのお客さんは叩いて買わずに去っていく。中にはその触り方が滑稽で、ピアノを弾くように指で丁寧に感触されているお客さんがいた。多分この方は、ピアノ弾きの方だだろうと、勝手に想像した。家内が買い物している間、閑人は、西瓜売り場を通り、西瓜を軽く叩くお客さんの叩き方が、それぞれ多様なことに気が付き、その叩き型を鑑賞しているのがたのしかった。西瓜の響きで美味しいか、まずいか判断するものだ。響きの悪いドスンとするような音の西瓜は不味い。一玉1580円の正札。まだまだ一般庶民には買えるお値段ではないのか、ただ、叩いて素通りするお客さんが多かった。西瓜見ると叩きたくなるのは私だけではないようだ。