ぬるめの燗と、炙った烏賊と、さて音楽は何にします?と云うおはなし。レディ・ナンシーなんか持ちだしたら、バート・ヤンシュのレコード「ローズマリーレーン」(1971)が聞きたくなった。時間がなく、いっとう最後の「バードソング」だけ掛けたが、やはりよかった。自身に浸透していった過程すら思い出せるようだ。40代に入って聴き初めたものはそれまでのしがらみから流石になんでもかんでも取り込めた訳ではない中、身体にしっくりと確たる場所をつくった音楽という感じです。
バート・ヤンシュ 先生の『レディ・ナンシー』TAB譜をネット上に見つけたので、添付しました。TAB譜なんて知らんぞって方、この際ヤンシュのナンバーを弾いてみようという方は、ご覧ください。TAB譜とは、楽譜はちょっと!という方でも感覚的に判るよう工夫された記譜法のことで、ギター絃になぞらえた6本の線上に押さえるフレット番号を書きつけて表示します。この場合、いちばん下の線が低い6絃、上の線が高い1絃を表します。5絃3フレット、4絃2フレット、3絃開放(0と表示する)2絃1フレットと縦に揃えて書けばド・ミ・ソ・ドの和音で、これを右方向にズラして書けばド→ミ→ソ→ドとメロディになります。細かい約束事がない半面、リズムの割付け(譜割りといいます)は上手く書けないので、耳で聴いたのを弾ける様にするための補助くらいに位置づけとくのが、妥当でしょうか。とは云え、TAB譜も見た目なかなか美しいですよね。五線譜主義だった私でしたが、最近はラインと数字だけから成るTABを目で追いながら弾ける様になってしまい、しかし大丈夫か、自分?
https://www.songsterr.com/a/wsa/bert-jansch-m-lady-nancy-tab-g-s10219
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変則チューニングの曲ばかりやってると普通のが弾けなくなりそうで、焦って譜面をごそごそ。実際、レギュラーチューニングで何が弾けるんだか、すっかり忘れていた。(本当は忘れてるのでなく、そもレパートリがない。)試しに JOHN RENBOURN 先生の MY DEAR BOY をやってみたら、これがなんとスムーズに弾ける。やっぱり新しいトリプルオー効果か?驚いたことにこのギター、おとなしめの外観に似合わず絃がじゃりじゃり鳴るのです。そんなら JANSCH 先生の曲もひさしぶりに弾いてみべい、ということになり、レディ・ナンシーというトラッドを引っ張り出しました。ネットから落としたTAB譜を五線譜に編むこと過去に二回、この曲のよいところは滅多にないト短調という調性で、ハ長ばかりのレパに幅を出してくれることでしょう。(最後まで弾ければね) 1600回になりました、これからもどうか宜しく
あああ、やってしまった。6月どん詰まりに買って以来、大切に使ってきたギターのトップ(表板のこと)に、打痕をつくってしまいました。それもね、誰かからメールでも届いてないか?と練習中にケータイを取ったその手が滑った、なんて痛恨の極みですね。冬は肌が乾燥するからなあ、弾く分には全然困ってないんだけど。 たいせつ~にしてたものに瑕疵が出来ると、急に熱が冷めるということがありますよね?むかし、北杜夫さんの著作でそういう場面を読んだことがあったような。書庫をごそごそやって、出てきました「遥かな国 遠い国」。この文庫に収録された『家』という短編に、次の一節あり。「~、元来こうした収集というものには極めてかたくなな意識がつきもので、たとえ外観が同じであっても、その内部にいったん汚ならしい爪跡をのこしてしまった玉を、どうして今までと同じ気持でながめられよう。」 プレイヤー心情もコレクターに近い部分がありますから、すごくよく判る感じです。しかし、ま、心機一転。ここからホントの付き合いが始まる、というもんでして。。。
生来短気で渋滞が大嫌いな私は、距離が長くなっても信号のない裏道をとかく走りたがる。今回、大子方面に向かうに当たっては、国道(以下、R表記)123号線から早々と県道(以下、K表記)102号線に入ってしまい、これでR293とクロス、JR水郡線玉川村駅を過ぎてK161に乗り、山方宿手前でR118に入る、というのが常とう手段となった。ここから先は国道しかないのでこれに頼るより仕方がないが、アップルラインという初めての道から栃原付近でK32に入り、タバッコ峠経由で美和村というルートなら、R118を全く走ることなしに水戸に戻って来られる。一方、常陸太田に向かう場合、R349が常識というところを、R118からK315で毘沙門天を拝みつつ、JR水郡線常陸鴻巣駅踏切りを渡ってK61、62伝いに行くという選択。R349沿いは最近できたばかりの(展示もあった)道の駅が人気で、周辺がたいへん混雑すると聞いていたので、この迂回路は有効といえる。太田を経由して竜神峡など、その北にある展示を観たい場合はK29からK33と走る。やがてこれがR461に合流して、この道は袋田の滝に上方からアプローチする。旧美和村へのアクセス、これはさすがにR118で御前山まで出て、そこからK12→R293と行くが、玉川村駅からK102に乗ったまま、K29で同村に入ることもできる。ただこれは道幅が狭く、交換で何回も止まるのを覚悟しなければならない。 高萩・北茨城方面はR245の併用も考えられるが、基本はR6である。ただ日立市内から分岐するK10は、走っていて変化に富む景色が楽しめる良い道路である。高萩IC付近から穂積家住宅など高萩の展示やラジコンポートにも行けるし、まっすぐ進んでK27と交わるちょうどその地点には富士ケ丘小学校があるのだ。この場所もなかなか辿り着けないと評判だったそうだけど、アクセスマップだけでなく普通の道路地図もご持参されたほうがよい(よかった)と思う。常陸多賀訪問で思わずK61に出くわしたのも面白い経験だった。K61といえば笠間に端を発し、城里町や那珂町を巡りながら、常陸太田へ向かうものだとばかり思ってたが、更にその先で海に至っていたことになる。。。 というわけで、いよいよ県道マニアが高じてしまった道行きであった。