銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

まだぜんぜん前段

2019-03-31 18:43:13 | 日記
浜田隆史・春の本州ソロツアー3月30日(土) 東京・両国 フォークロアセンター (東京都墨田区千歳1丁目5)
   出演:浜田 隆史(ギター、歌)                 開場18:30/開演19:00

雨ちらつく花曇りにも拘らず上野駅公園口の改札は長蛇の列、ようやく季節に思い至って出札は諦め、御徒町駅で降りてはみたものの頼みのJAZZ喫茶はまさかの休業、ギターぶら下げての旅なれば余計な荷物は増やしたくなくてお茶の水へ向かう気にもなれず、それではと蔵前橋通りをてくてく隅田川を越したところで右折し、初めて両国へ足を踏み入れた。折しも四時、ライブ開始には未だ間があるが、店に押し入ればなんとかなろうとガラッ「たのもー」。などとやっているがここはイジー・ヤングが'58年にマクドゥーガルSt.に開いたアメリカンフォークの牙城、フォークロアセンターをそっくり此処両国に輸入した、我が国のフォークのメッカであったから、ま、緊張はしないけど敬意は払ったのだ。彼の Dave Van Ronk も来日された際に立ち寄られ、あまつさえギターワークショップまで開かれた、というのだからファンは襟を正すべきであろう。さて待つことしばし、開演までまだdave間があろうに誰じゃ、という感じで立ち現れたのがこちらのオーナー、フォークの生き字引であらせられる国崎さんである。何、水戸から来た?じゃあ、そちらのお話でも伺いましょうか、と来たところを、いえいえ Ronk の話をしましょうや?と突破口を開くや、双方さっと臨戦態勢に入った。映画インサイド・ルーウィン・デイヴィスは観ましたか、小林信彦氏がエッセイにそのことを書いておられる、といきなりこちらの知らない情報を切り出される。しかし其処は小林信彦の長年の読者であるワシ、いや読んどいてよかったなーと内心胸をなでおろしつつ、あの映画の猫、ネコのことはご存じですよねー?とすかさずプレステッジ・フォークロアのジャケット話で刺し返す。ああ、そういえばハッピートラウムが'60年に著したギターの教則本に Ronk の St.Louis Tickle が載ってるんですよ、何、それなんて本?ええと、Fingerpicking style なんたらかんたらじゃなかったかな。。ああ、ハッピーね、で誰のスタイルから始まるの、その本?ええっと、マンス・リプスカムっすかねえ。。そう、ヒッピーたちはマンスのレコを脇に抱えて行き交うのが当時流行してね、などと正にグリニッジヴィレッジの当時の様子を聞かされたりするにつれ、段々とわたしの首も下がっていく。お互いの胸に、むむ、コイツという思いが強くなっていくにつれ(もちろん国崎さんからみればワシなんてほんのひよっこなおであるが)、相互理解と共感が強くなっていくたまらん時空でした。ゲイト・オブ・ホーンのマネジャー、アルバート・グロスマンから話がハッピー&アーティ・トラウムとウッドストックに及び、なんのなしに国崎さんの口からダブルバックという彼らのアルバムタイトルが漏れた時、いまフォークのメッカに迎え入れられたという思いがしました。小林信彦氏のゆかりの地でもある、ここ両国で

https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/55f110e902bf04b46b50ae27dfc8b77d

https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/739073afce6642c1b6b6ad86312ad3d5

https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/2b0cb99e1f3068732669b4c4577684a1
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« こっちも負けてない | トップ | 両国フォークロアセンターにて »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (愛宕町私設リプライ)
2019-03-31 19:47:22
Dave Van Ronk は無頼の徒であるから。。とか
その葬式にはPPMが全員揃った、とか
(つまり国崎さんも参列したわけだ)
もうすごいのよ、ほんと。
返信する

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事