銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

ずばり、風の墓標

2018-08-07 21:29:22 | 日記
くろばね商店会界隈の古びたビルの四階、 老体にムチ打って駆け上る先にあるのは Lights Out Records、きょうは町に待った2ndアルバムの発売日だ。
  
  風の墓標 / 三日月窃盗団 (2018.08.08、マージナリア月光発電所 MGH-101)

ライブではもうすっかりお馴染みであるが、メンバーが前作より大幅に拡充している。女性ヴォーカルがひとり増えて、男女混合編成の三人に。そこかしこで尻取りのような回廊歌唱を聴くことができる。やや肉厚で情感のあるゆい嬢と飽くまで透き通って伸びやかなちえみちゃんの絡みは今回の特色のひとつ、須藤君もいろいろと大変だ。一方のインストゥルメント部はユーフォニアムとスティールパンが大挙して加わり、時空楽団とも云われる(いまオレが云った)三日月のキャンバスを満貫色に埋めている。タイト且つ緩いリズム隊のコンビネーションは相変わらずだが、これまで余り陽が当たずナゾの多かったリーダーのギターもちらりと。そう、前作をタテ方向の作と捉えるなら、今作は横にワイドに、それこそ270度ちょいくらいで展開してる感じだ。練度で群を抜く⑫かがり火、夜空に向かう⑤星舟、掛け合いが楽しい⑦キネオラマの月、組曲構成の⑨弥勒 辺りが最初のオススメか。この音源を手にし、もう一度那須野原に鉄路跡を訪ねてみたくなった。黄金の実りの季節にこのCDはいっそう柔らかい輝きを添えることだろう、そうだよ、行ってみよう。
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