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銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

読書週間

2020-06-23 05:48:19 | SF本
きのう晒した譜はもう色々直してしまったが、其れは置いといて最近blogの更新が捗々しくないのは、本を読んでたからである。野尻抱介ものが読みたいがブツがなく、この本の解説を書いてると知って読む。左側下巻が暗めに写ってるのはミスではなく、ふたりの女子の陰と陽のコントラストが物語の主軸だからだ。

   プロジェクトぴあの 上・下 / 山本弘   ハヤカワ文庫JA



あんまり面白いので、そのままつんのめってMM9の続編を。怪獣映画好きには特にオススメ。

   MM9 -INVASION- / 山本弘   創元SF文庫 
   MM9 -DESTRUCTION- / 山本弘    創元SF文庫

これで掃けたと云えばさにあらず、積ん読生活は続く。。
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北野勇作『100文字SF』

2020-06-04 20:43:10 | SF本


なぜかモーレツな睡魔に襲われ、ゆるゆる目覚めた午後の枕元に。北野さん、どうもありがとう。
表紙からオビから、なんと本の広告ページまですべて100文字!というシンプルながら凝りに凝った本が出来上がった。早川書房さんのこれからにも期待したい。

https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/b4663983ccbdbd11394751b5604dc7b3
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Which Way Did the Freaks Go?

2020-05-23 08:56:34 | SF本
5月22日
緊急態勢翻訳詩集44 最終夜

フリークたちはどこへいった? Which Way Did the Freaks Go?

ぼくのあの子はどっちへいった?
彼女はどっちへいった?
ぼくのあの子はどっちへいった?
彼女はどっちへいった?

失礼!

フリークたちはどっちへいった?
かれらはどっちへいった?
フリークたちはどっちへいった?
かれらはどっちへいった?

ぼくはジョンソンさんにきいてみる
はっきり教えてもらう
フリークたちがホワイトハウスの前でフリークしたとき
ギヤをセカンドに入れたこと

フリークたちはどっちへいった?
かれらはどっちへいった?
フリークたちはどっちへいった?
かれらはどっちへいった?

ワイルドマン・フィッシャー Wild Man Fisher(1944―2011)
 アメリカのストリート・シンガー。フランク・ザッパに見いだされ、アルバムを制作。訳出した Which Way Did the Freaks Go? はそのうちの1曲である。アウトサイダーミュージックの文脈で語られることが多い。
 ワイルドマン・フィッシャーの曲はほとんど無伴奏で歌われるので、バックトラックを制作して YOUTUBE にアップする者が多い。今回、緊急態勢翻訳詩集の最終夜なので、自分でもやってみた。ずっと考えていたことだったが、今回のことがきっかけになって実現してとても嬉しい。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=6&v=13xe_p17evk&feature=emb_title

 歌うという行為には自意識が深くからみつく。ある者はうまく歌おうとするし、ある者は歌で歓心を買おうとする。ワイルドマン・フィッシャーの歌にはそういうものはない。ただ歌いたいという気持ちがあるだけのように聞こえる。これにはおそらく誰の歌もかなわないだろう。歌詞にかんしてもごらんの通り、形容しがたい力が内側にあるようだ。

 44回、おつきあいいただいてありがとうございます。もちろんべつの形でまたお会いできると思います。ひとまず。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

以上、西崎憲 @ken_nishizaki さんの twitter から転載させていただきました。

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【ほぼ百字小説】

2020-04-01 22:33:01 | SF本
日頃からtwitter上、稀に実生活上で親しくさせて頂いてる大阪在住の作家北野勇作さん、その百字で綴るあれやこれやのweb小説が本日、めでたく2000回を突破した。既に130話ずつの選り抜き版が三冊、キノブックスから『じわじわ気になるほぼ100字の小説』として世に出ているが、この度古巣(と云っていいのやら)の早川書房から『100文字SF』として出版される。以下に、2000話に達した記念すべき回と、宇宙の彼方を新たに見据えよたよたと新世紀へ飛び去る2001回を転載した。皆んな、買うてやー!

北野勇作 『100文字SF』近日発売!@yuusakukitano
·
【ほぼ百字小説】(2000) 国民の皆さん、これからこの四月馬鹿がみなさんに貴重なマスクを配ります。なんと一家に二枚、であります。この四月馬鹿もつけておりますオシャレで素敵な布マスクが二枚ですよ。ええ、どこにも売ってはおりません。

【ほぼ百字小説】(2001) 黒い蒲鉾板は珍しい。それに大きい。支えもないのにいちばん小さい面を下に自立している。こうして見上げても、形以外はまったく蒲鉾板らしくない。なのになぜ、蒲鉾板だとわかったのか。さっき手を触れたせいかな。

https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/34a0d93535b1c62ab630bc27e43fb0b0
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年度まつ

2020-03-31 20:39:43 | SF本
去年の今ごろのblogを紐解いてみると、3月~4月に掛けて両国と千葉のライブに出掛けてる。古CDと本を求めて西へ行き、大成果を収めてる。そこからスタートして、今井美樹の初期~中期のアルバムをやっきになって集めたっけ。それが今年はと云うと散歩と買い物以外は部屋にこもりっぱなしで。。。いや、ちょっとばかり昨年のあの大解放感を思い出してただけなのだけど、myギターとの距離が縮まるとかそれはそれでよいこともあるわけで、ことしはことしのスタンスでやってくか、ということではある。

両国フォークロアセンターを訪ねた時、国崎館長から紹介された小林信彦著「映画狂乱日記」をようやく入手、映画『インサイド・ルーウィン・デイビス』への称賛も去ること乍ら、久方ぶりにその手練れな文章に接し異様な懐かしさを覚えるのだった。余り健康状態がよろしくないとお聞きしているが、頑張って下さいよ、あなたくらいしか尊敬できる昭和ヒト桁など居やしない。。

【追記】
https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/ad2386e45ab29a8c6ca539169224e64b
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ポンポさんに刮目

2019-08-31 18:10:53 | SF本


さて、ハマッてるマンガを紹介。メディアファクトリーからリリースされてる『映画大好き』シリーズで、ポンポさん、ポンポさん2、フランちゃんの三作。かなり読み応えがあり、ページ数も相当かと思いきや、これが「振って」ないのである!ストーリーが映画風にガッチリ組み上がっており、此処でガラッと画面転換して、という風に読めるのは恐ろしく楽しい。最初の巻はネットでひととおり読ませてもらったのを改めて紙面で再読し、感想を新たにしたが、2はそれ以上の傑作。一作目よりそうとうに深化した内容になってて、既読の人間をいっそう興奮させる。登場人物がそれぞれのキャラクターに合わせ、お気にの映画を三本ずつ披露する形式で、かなりの数の映画が紹介されるが、そのなかにコーエン兄弟の「Inside LLewyn Davis」(2013)がクレジットされてたのはモーレツに嬉しかった。これを機会に、あの映画の信奉者がまた増えてくれればいいと願うものである。
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坂さか坂

2019-08-26 06:48:20 | SF本
台地の上に住んでるので坂は選り取り見取り、散歩エリアだけで10もある。歩行に適さないのを除いても全部で7つ、上り坂がふたつ入るようコースを設定する。すると必然的に台地のへりに沿った8の字になるのだが。



世の坂好きには「水戸の坂道、水辺の風景」(水戸まちづくりの会、2018.3)と云う、打って付けの手引きがある。『上市に橋なし、下市に坂なし』の名文句をイントロに、31に上る大小の坂が紹介されている。(上記の私のカウントは地域の更に細かいものも入れている。)秋になったら偕楽園周辺や下市にも足を延ばしてみるか。
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行く先は編集者

2019-08-05 06:50:11 | SF本
Objectum;高山羽根子 (2018.8) 朝日新聞出版

昨年暮れにどばっと積んだSF本群に押し潰されそう(昨晩、また買い足してしまった)、散歩と同じで消化には意志が必要。同書は①オブジェクタム、②太陽の側の島、③L.H.O.O.Q. の三篇から成る。①が数ページでなかなか進まず、方針を変え②から入り直したら、面白くて一気読め(無論、①も③も極上に面白い。高山さんのはハズレ無しです。)。これなら創元SF文庫から毎年リリースされてる(今年で最後だけど)年刊日本Sf傑作選に掲載されてもおかしくない!なんて其処でムシが騒いでバックナンバーをひっくり返したら、2016年版の7番目にしっかり収録されてましたー。

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この一ヶ月ばかり

2019-06-23 22:57:28 | SF本
えっらい長いスランプだった。積んどくばかりの本がだいぶ溜まってきたが、積極的に気分転換を図る方が万事良さそう。キノブックスからリリースされた新井素子編集の「ショートショートドロップス」、高野史緒さんの『舟歌』がいい。此処ではショパンが採り上げられてて、余りに印象的だったからアシュケナージ盤など買い求め譜とにらめっこしながら、只今その世界を探索中。絃一辺倒の人間が聞いたこともない(!)作曲家の作品を聴くなんてほんと異例なのであって、興味が沸いた向きは是非読んで下さい。
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こっちも負けてない

2019-03-28 07:08:40 | SF本
寒がりが早朝にふろ掃除できる時期になった。灯油もそろそろ消化試合か。
CDを探しながら、本を漁るのも忘れない。主に「き」の項と「つ」の項を物色する。で、直近の釣果

  北野勇作「メイド・ロード・リロード」 メディアワークス文庫 2010年 4月26日 初版発行
  津原泰水「たまさか人形堂物語」    文春文庫       2011年 8月10日 第1刷
  津原泰水「奇譚集」          創元推理文庫     2018年12月26日 初版

こういうのがふいに掛るので、古本巡りは止められない。奥付も並べてみるといろいろ判ることがある。それにしても昨年末に山の様に本を買いながら全然消化してないところへこれなので、今年はもう買わなくてもいいのでないか。と云いつつ、「ま」の項「み」の項も見たくなる春です。
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反動のSF

2018-12-23 20:12:08 | SF本
年末に来てSF本をどばーと買った。ちょっと前のやつから列挙。

 5まで数える / 松崎有理  筑摩書房 2017.06.10初版
 その正体は何だ!? じわじわ気になる(ほぼ)100字の小説 / 北野勇作  キノブックス 2018.12.19初版
 星界の戦旗Ⅵ -帝国の雷鳴- / 森岡浩之  早川書房 2018.09.15発行
 GENESIS 一万年の午後 創元日本SFアンソロジー  東京創元社 2018.12.21初版
 NOVA 2019年春号  河出書房新社 2018.12.20初版
 日本SF精神史【完全版】 / 長山靖生  河出書房新社 2018.03.30初版

これに電子書籍が遂に加わった。息子さんのKindleさ借りて読んでる。

 グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行 / 高野史緒  Amazon Publishing (2018/10/16)

改めてNOVAシリーズと年一刊行で11年やってきた年刊日本SF傑作選の偉業に感服している。彼らこそ軌道エレベータだ。これに惑星と口笛ブックスからリリースされてる「万象」、風牙 / 門田充宏(東京創元社)が加わる予定。
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went to see ~

2018-12-16 21:17:05 | SF本
ボブ・ディランの New Morning (1970)に went to see the gypsy という曲が入っててオーイエーイエーという感じなのだが、それに倣ってショーセツカに会いに行ってきた。が、逢う場所の選択ミスを犯した。おそらく日本中で待ち合わせに適さないプレース五指に入るだろうと思われる阪急電鉄梅田駅@大阪である。お陰でお相手をニ十分も走らせる結果になってしまった、許されたし。以前からツイッターで手前勝手にリプライさせて頂いてきたが、柔らかい物腰と控えめな姿勢はそのままに楽しい時間だった。もっとアレもコレも聞いておけばよかった、と帰りの電車で思いはしたが、それは余り大したことではない。今後のますますのご活躍をお祈りしております。

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とりとめなく

2018-05-13 21:34:37 | SF本
部屋にショートスケール(630ミリ)とロングスケール(645ミリ)の二挺のギターを置いているが、手が出やすいのは格段にショートの方。音が出易いのがその理由。抱え易いというのもあるが、ロングにしてもOOOボディだからそんなに違わない。でもこの頃は同じ曲を二挺でとっかえひっかえ弾くことでこなれる様にしている。バランスというのか。  きょうPUNT●@水戸市西原で「水戸の坂道、水辺の風景」という本を買ってきた。冊子と云ってもいいけど、中身は濃い。水戸は那珂川に沿って形成された台地に位置する。馬の背とも称される東西に伸びた細長い地形だから坂には事欠かない。実に三十とひとつの坂が取材されているので、ひとうひとつ潰していきたい、そうでもしないとか、カラダが。。。
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あとは野となれ

2018-01-31 22:13:39 | SF本
赤みがかった月とともに1月が終わろうとしているが、なんか今晩はギターに触りたくないので、本でも読んで寝よう。

   あとは野となれ大和撫子 / 宮内悠介 (角川書店、2017)

文芸カドカワに連載されていたのが出版された。と云っても大分前の話で、著者の新刊が立て続けに出るとてファンはもうとっくにそっちに行っており、地方在住者はようやく落穂拾いをしておるところ。昔、酒見賢一氏に「後宮小説」という著作があったが、あれがパワー増し増しで帰ってきた!みたいなやつ。
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街中カフェのほん

2017-12-16 17:57:45 | SF本
休日になると散歩をねだる犬さながらのカミさんに急き立てられ、しぶしぶギターを置いて街中へ。幸い気温も高く風もない過ごし易い日中、eat.Livin_lab ANTENNA @水戸市天王町。 水戸の街なかに元気と楽しみを取り戻したいと「泉町商業エリア活性化計画」を立案、その第一弾として開設されたコミュニティ・カフェ「ビレッヂ310」、その一階がそう。本に囲まれるようにして食事をしていると、その中の一冊に目が止まる。「古宿村風土記(上)」綿引一夫著。古宿って水戸電気鉄道の駅じゃなかったっけ?頁を繰ってみると大当たり、著者はそれを利用して学校に通っていたというのだ。昭和初頭の7年だかその位で廃線になってしまった幻の鉄道で謎も多いだけに、この記事の価値を大きい。それ以外にも興味尽きぬ内容が記録されてるし、なによりもその飾らぬが確かな筆に大層惹かれるものがあった。
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