糸とんぼ交むあはれを見てしまふ 安形静男
水辺の葉先などに留まっている糸蜻蛉を見ると、辺り一面、神秘的な美しさに満ちているように思えるが、糸蜻蛉とて、子孫を残すという生殖本能は、他の生き物と同じである。「あはれを見てしまふ」という作者の率直な思いは、「交むあわれ」だけでなく、生きてゆくためには、数多くの「あはれ」があることを提示している作品ではないだろうか。俳誌「阿蘇」合同句集(創刊1000号記念)より抄出。(Midori)
水辺の葉先などに留まっている糸蜻蛉を見ると、辺り一面、神秘的な美しさに満ちているように思えるが、糸蜻蛉とて、子孫を残すという生殖本能は、他の生き物と同じである。「あはれを見てしまふ」という作者の率直な思いは、「交むあわれ」だけでなく、生きてゆくためには、数多くの「あはれ」があることを提示している作品ではないだろうか。俳誌「阿蘇」合同句集(創刊1000号記念)より抄出。(Midori)
かなり残酷です。
まさに命がけですね~☆