十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

2011-08-28 | Weblog
    裸身ひるがへして滝の落ちにけり      岩岡中正

前書に、「白糸の滝」とある2句の中の1句。白糸の滝は、全国各地に存在するが、ここは阿蘇郡西原村の奥地。幻想的な滝として知られている。さて、阿蘇山の湧水が、やがて川となり、滝となって落ちる瞬間。滔々と流れる水は、ここで一気に白い飛沫となって解放される。それは、作者が滝と一体化した瞬間でもあった。きらきらと輝きながら落ちてゆく滝は、まさに水の「裸身」のようだ。神秘的な滝のスポットならではのロマンが感じられた。「阿蘇」9月号より抄出。(Midori)
 

2 コメント

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裸身 (今村征一)
2011-08-28 10:45:33
水の裸身が滝なのですね。西原村の白糸の滝の動画を見ました。実際に滝に立たれたらきっとそのように思うと思いました。
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白糸の滝 (みどり)
2011-08-28 15:11:20
動画ではありませんが、私もネットで見ました。
中正主宰の独自の感覚に、言葉にはできない共感を覚えました。
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