母は子を子は鍬形をいつくしむ 岩岡中正
「鍬形」というと、郷愁とともに、何かしら憧れの響きを持っているものだが、男性であれば尚更かもしれない。きっと滅多に手に入らない昆虫でもあったし、鍬形を所有しているという優越感のようなものがそう感じさせるのかもしれない。さて、「母は子を」「子は鍬形を」と、「いつくしむ」へ重層的に掛かるフレーズが特徴的だが、母は、子のいつくしむ鍬形をまたいつくしむのである。母と子の小さな幸福感に満ちた一句である。「阿蘇」９月号より抄出。(Midori)
「鍬形」というと、郷愁とともに、何かしら憧れの響きを持っているものだが、男性であれば尚更かもしれない。きっと滅多に手に入らない昆虫でもあったし、鍬形を所有しているという優越感のようなものがそう感じさせるのかもしれない。さて、「母は子を」「子は鍬形を」と、「いつくしむ」へ重層的に掛かるフレーズが特徴的だが、母は、子のいつくしむ鍬形をまたいつくしむのである。母と子の小さな幸福感に満ちた一句である。「阿蘇」９月号より抄出。(Midori)
僕もまた今年初めて、戴いてきた鈴虫を慈しんで育てています。妻もまた慈しんでいますが、よく鳴いて眠られないほどです（笑）
「父は」より断然いいと思います。
鈴虫を、慈しんでくれる奥様で良かったですね♪
餌を食べる勢いから、蛹の様子、羽化と全部が全部全うしないのが分るらしく、お陰で孫は虫好き。
初めは驚いていたお嫁さんも、いまでは毎日の肌の色、食欲が気になって。成虫は近くの里山に放したとか。
「いつくしむ」のひらがながいいですね～
家族が飼うと、優しい気持ちになれるものですね☆
珍しい兼題で、素敵な一句です。