十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

幕間

2011-08-19 | Weblog
守宮鳴く一夜の夢の幕間に
地震あとの砂の器の蛇いちご
雲間よりハープの調べ梅雨の蝶
夕焼に呑みこまれたるけんけんぱ     平川みどり


*「滝」8月号〈滝集〉に掲載

8 コメント

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梅雨の蝶 (今村征一)
2011-08-20 09:42:44
雲間よりハープの調べ梅雨の蝶
梅雨晴の日であろうかはたまた梅雨の日の小雨が降つて景色であろうか。ハープの調べに乗つて蝶が舞っている。梅雨にもかかわらず野の明るさを感じる。四句目の夕焼けの句も好きだ。
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こんにちは♪ (ケイ)
2011-08-20 10:17:20
滝集 どのお句も良いですね
詩ごころがあふれています。
砂の器に蛇いちご・・ブルドーザーで整地したところを仰っているのでしょうか。個性的な取り合わせに感心しています~
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梅雨の蝶 (みどり)
2011-08-20 18:12:27
征一さん、鑑賞をありがとうございます。
梅雨の頃に詠んだ句ではあるのですが、
自分でも、夏の蝶でなく、梅雨の蝶でなければ
詩情は生まれないと思っていました。
「明るさ」を感じて下さって嬉しいです♪
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ケイちゃん、ありがとう☆ (みどり)
2011-08-20 18:23:04
「蛇苺」は、想像が広がる大好きな季語です。
4句に入っていたので感激でした。
「砂の器の蛇いちご」はそのままの句意です。
海辺で作った砂の器に盛った蛇苺のつもりです(^^)v
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虚実 (句童)
2011-08-20 19:56:35
地震あとの砂の器の蛇いちご
夕焼に呑みこまれたるけんけんぱ  平川みどり

四句ともすばらしい句だが、掲句二句が特に好きだ。
客観的に詠んでいるから、読者に共感を与える。
新しさを求める余り奇を衒った句、観念的な句、
虚の強すぎる句、が最近の傾向として多いが、
初心者ならいざ知らず、ある程度のレベルの俳人には、すぐに底が割れてしまう。
平凡な様でも、写生の中に虚は三割位に抑えたいと思っている。


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虚と実 (みどり)
2011-08-20 20:38:22
俳句の王道を行かれる句童さんの句に、
迷いのなさをいつも感じています。
「奇をてらう」ということですね。
それは伝統俳句にいるものとしては、最も避けたいことです。
平明な言葉に新鮮な詩情を与えることができたらと、願っています。
虚と実のあはひに、詩はあるとも思います。
二句、ありがとうございました
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たくさんコメントもらえて良かったね。 (博子)
2011-08-20 21:38:31
 句童さんの「平凡な様でも、写生の中に虚は三割位」。どこにも出かけらないことが私の不安材料。写生句を勉強したいけれど、なにも見に行けない。「感じて詠む」それが出来るようになれたらいいな。
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「滝」の句 (みどり)
2011-08-20 22:00:03
評価していただき嬉しいです♪
お母さまの急な入院、心配ですね。
7句、頑張るしかないね☆
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