反撥の黙あり蜜柑剥いてをり 栗田昌子
互いに譲らず、反撥し合い、いまだ解決の糸口すら見つからないでいる二人である。二人の間にあるのは、ただ沈黙だけである。しかし、余裕があるのは、作者の方。「蜜柑剥いてをり」という一つの動作が、何かのきっかけにも繋がるのだろうか。日常のひとコマを、「蜜柑」という日常の果物で巧く伝えている。「滝」2月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
互いに譲らず、反撥し合い、いまだ解決の糸口すら見つからないでいる二人である。二人の間にあるのは、ただ沈黙だけである。しかし、余裕があるのは、作者の方。「蜜柑剥いてをり」という一つの動作が、何かのきっかけにも繋がるのだろうか。日常のひとコマを、「蜜柑」という日常の果物で巧く伝えている。「滝」2月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
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