花御堂袖を離さぬ幼女かな 菅原鬨也
4月8日の仏生会。釈迦の誕生像が安置された小さな御堂は、様々な花で飾られている。この日はちょうど小学校の入学式。入学式を終えたばかりの母子だろうか。着物姿の母に連れられた少女であることは、「袖を離さぬ幼女かな」の措辞によって、容易に想像することができる。「花御堂」の華やぎの中の静謐と、美しく着飾った母子の非日常の緊張感が、微妙に響き合って、美意識の高い作品となっている。「滝」5月号〈飛沫抄〉より抄出。(Midori)
4月8日の仏生会。釈迦の誕生像が安置された小さな御堂は、様々な花で飾られている。この日はちょうど小学校の入学式。入学式を終えたばかりの母子だろうか。着物姿の母に連れられた少女であることは、「袖を離さぬ幼女かな」の措辞によって、容易に想像することができる。「花御堂」の華やぎの中の静謐と、美しく着飾った母子の非日常の緊張感が、微妙に響き合って、美意識の高い作品となっている。「滝」5月号〈飛沫抄〉より抄出。(Midori)
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