老醜は同時多発ぞ鉦叩 倉橋羊村
同時多発は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件のことだが、
「老醜は同時多発ぞ」とまで言われてしまうと、諦観というより、
潔ささえ感じてしまう。深刻な作者の老境の身を語ったものだが、
同時に、私たちへの警鐘なのかもしてない。
何といっても「鉦叩」の季語の付け方が、いかにも巧い。
「波」主宰。2011年版「俳句年鑑」より抄出。(Midori)
同時多発は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件のことだが、
「老醜は同時多発ぞ」とまで言われてしまうと、諦観というより、
潔ささえ感じてしまう。深刻な作者の老境の身を語ったものだが、
同時に、私たちへの警鐘なのかもしてない。
何といっても「鉦叩」の季語の付け方が、いかにも巧い。
「波」主宰。2011年版「俳句年鑑」より抄出。(Midori)
たった17文字5・7・5の3フレーズの組み合わせ如何で想像の世界は限りなく広がり、どのような思いも託すことが出来るのですね。
最初3つの単語だけを見た時、「老醜」「同時多発」「鉦叩」と、こんな全く脈絡のない言葉を並べて一体作者は何を…と、感性に乏しい私は思ったのですが、そこにははっきりとした作者のメッセージまでもが込められていたのですねー。
自分と重ね合わせ、思わず笑ってしまいました。
心身ともに若返るかもしれませんね!
気づかないうちに、同時多発、ということになりかねないですね。
作者は、そんな病と闘っていらっしゃるようですが、
俳人魂は、流石ですね~☆
そうだと聞いて、『「同時多発ぞ」に潔ささえ感じてしまう』とのみどりさんの鑑賞には、作者の心境をおもんばかった深く・重い意味があったのだと理解できました。
作者もみどりさんも凄い!
いろいろに多発しています。
でも医学はそれでも救ってくれます。
負けないで欲しいです☆