十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

葡萄

2011-08-21 | Weblog
卓の葡萄「まるで家庭じゃないみたい」   高柳克弘

卓の上の葡萄は、白磁の大皿などに房ごと盛られている。
まるで静物画のモデルのようで、手を付けるのも気が引けてしまう。
「」の独白が、傍観的な視点となって、まるで、
家庭じゃないみたいに、人の気配が感じられない。
2011年版「俳句年鑑」より抄出。(Midori)

5 コメント

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「」 (博子)
2011-08-21 22:19:12
 いろんな俳句があって、俳句の器は小さいのに大容量だといつも思います。
 高柳克弘さんには去年の「涌谷金(くがね)全国俳句大会」でお目にかかりました。今年は震災で会場が使えなくなり中止になりました。
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じゃないみたい (みどり)
2011-08-21 22:41:50
十七音の大容量を感じますね。
彼の俳句がどういうものかあまり知りませんが、
俳句の魅力ってこんなところにあるのかなと
思いました。
私、葡萄は一粒づつ離して、しっかり洗うのよね~(笑)
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家庭じゃないみたい (今村征一)
2011-08-22 08:47:14
房ごと盛られている葡萄と立派な器。何処か異国のレストウランかまたはアトリエを感じているのだろうか。若い方だが上手な作者。NHKでの一度お会いしたご縁で作者の「未踏」を染筆入で頂いた。
「みづ揺れてかきかぜ色となりにけり  高柳克弘」と言う句もあつた。
染筆の句は
「うみどりのみなましろなる帰省かな  高柳克弘」でした。
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パンチミス (今村征一)
2011-08-22 08:50:50
「みづ揺れてかきかぜ色となりにけり  高柳克弘」はパンチミス「みずゆれてあきかぜ色となりにけり  高柳克弘」が正しい。訂正します
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未踏 (みどり)
2011-08-22 18:00:37
ことごとく未踏なりけり冬の星   高柳克弘

句集の名前は、この作品から来ているのでしょうか。
感覚の優れた作品を詠まれる人ですね☆

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