十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

秋茄子

2011-08-22 | Weblog
焼けしぶりつつ秋茄子の雫かな    岸本尚毅

秋茄子に限らず、夏に穫れる茄子でも、焼けてくると、
その焦げ目から茄子の水分が滴ってくる。
しかし、焼けしぶっているのはどっちかな?とすると、
やはり、秋茄子ではないかと思えてしまう。
写生の目が行き届いていなければ、「焼けしぶりつつ」という、
措辞は決して生まれてこないだろう。
第四句集「感謝」より抄出。(Midori)

4 コメント

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茄子 (今村征一)
2011-08-22 20:16:24
(写生の目が行き届いていなければ、「焼けしぶりつつ」という、措辞は決して生まれてこないだろう。)
みどりさんの句評の通り秋茄子の季題は動かない。
はじめて茄子を植え花が咲いたが実は付かなかった。来年もう一度挑戦しよう。
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茄子 (みどり)
2011-08-22 20:37:13
今年は、いろんな野菜に挑戦されたようですね。
私も、毎年ピーマンを植えていますが、
今年は雨が多くてイマイチでした。
茄子なんて、レベルが高くて私には超無理です
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焼けしぶりつつ (博子)
2011-08-22 21:34:26
 ・・・、俳人の目。養わなければとつくづく思いました。

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俳人の目 (みどり)
2011-08-22 21:57:55
彼の評論集、句集を読んでいると、
つくづく虚子礼賛、ぶっきらぼうだなあと、
思いました(笑)
でも写生は素晴らしく、心地よい読後感でした。
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