十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

枯蔓

2013-01-26 | Weblog
藤枯れて蔓の呪縛は残りをり     相馬カツオ

春から秋にかけて、他を覆い尽くすかのように成長を続け、花を咲かせ実をつけていた藤も、冬になると、すっかり葉を落とし、他に蔓を絡ませたまま、一冬を送る。それを「蔓の呪縛は残りをり」と見た作者。藤の芽が吹くころには、きっと蔓の呪縛も解けることだろう。「滝」1月号〈滝集〉より抄出。(Midori)

6 コメント

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藤づる (歩九里)
2013-01-27 08:57:01
冬の眠りについても呪縛をとかない藤蔓。まるでマインドコントロールされているようにも見えますね。
冬山では腕よりも太い蔓に巻きつかれた樹が、立ち枯れているのをよく目にします。
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 (今村征一)
2013-01-27 14:53:21
家にも藤を植えましたが何時になると太い蔓になるのでしょう。
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藤づる (みどり)
2013-01-27 15:34:20
藤の生命力が、枯れても残るということでしょうか?
花時の藤棚の藤しか知らないので、
冬山の藤の一面に驚かされます。
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 (みどり)
2013-01-27 15:37:06
腕より大きな藤蔓までは、何十年もかかるのでしょうね。
征一さん、今年藤の花が咲きたら是非紹介してくださいね。
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裸木 (歩九里)
2013-01-28 07:06:46
俳句で言う枯木は、葉を落とした裸木のことだと理解しておりましたが、それで良かったでしょうか。
当地では藤の花の盛りには、木々を蔽ってそれは見事な藤の花が、近くの墓地公園あたりでも簡単に見られます。
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裸木 (みどり)
2013-01-28 07:30:14
「枯木」の傍題に「裸木」があります。
また、「枯木」とは別に「枯蔓」がありました。
この句で、「枯蔓」という季語があることを知りました。
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