藤枯れて蔓の呪縛は残りをり 相馬カツオ
春から秋にかけて、他を覆い尽くすかのように成長を続け、花を咲かせ実をつけていた藤も、冬になると、すっかり葉を落とし、他に蔓を絡ませたまま、一冬を送る。それを「蔓の呪縛は残りをり」と見た作者。藤の芽が吹くころには、きっと蔓の呪縛も解けることだろう。「滝」1月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
春から秋にかけて、他を覆い尽くすかのように成長を続け、花を咲かせ実をつけていた藤も、冬になると、すっかり葉を落とし、他に蔓を絡ませたまま、一冬を送る。それを「蔓の呪縛は残りをり」と見た作者。藤の芽が吹くころには、きっと蔓の呪縛も解けることだろう。「滝」1月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
冬山では腕よりも太い蔓に巻きつかれた樹が、立ち枯れているのをよく目にします。
花時の藤棚の藤しか知らないので、
冬山の藤の一面に驚かされます。
征一さん、今年藤の花が咲きたら是非紹介してくださいね。
当地では藤の花の盛りには、木々を蔽ってそれは見事な藤の花が、近くの墓地公園あたりでも簡単に見られます。
また、「枯木」とは別に「枯蔓」がありました。
この句で、「枯蔓」という季語があることを知りました。