十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

千鳥

2013-02-02 | Weblog
    脚跡のとぎれて風となる千鳥     井芹眞一郎

「千鳥足」という言葉があるように、千鳥の足取りは覚束ない。それでも砂浜には、3本の脚跡がくっきりと残り、千鳥の足取りを辿ることができる。さて、「脚跡のとぎれて」千鳥は飛び去った、というのが事実だとしても、作者の感性が捉えたものはそうではなかった。「風となる千鳥」に、一瞬の生命の煌めきが感じられて良かった。「阿蘇」2月号より抄出。(Midori)


4 コメント

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風となる (今村征一)
2013-02-02 22:54:44
「とぎれて風となる」の措辞にあらためて作者の上手さを確信しました。
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千鳥 (みどり)
2013-02-03 07:15:03
有明海沿岸の長洲海岸は、たくさんの千鳥が見られます。
6年前、初めて眞一郎先生にお会いしたのもここです。
吟行、句会のイロハを教えていただきました☆
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千の風 (歩九里)
2013-02-03 11:09:26
この句の続編は、全ての足跡は消えてしまう・・・ということでしょうね。
千の風になって・・・という歌もありました。
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千鳥 (みどり)
2013-02-03 17:58:15
水際には、千鳥の脚跡は途切れてしまうのでしょうね。
千の風・・・、心地よさそうです☆
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