林檎重しカインの裔の掌に 岩岡中正
カインは、アダムとイブの長子。旧約聖書によると、カインは、神への供物を巡って、弟アベルを殺したとされる。さて、「林檎」と言えば、すぐに『創世記』が想起されるように、「林檎重し」という感覚は単なる林檎の質量だけでなく、感覚的な重さでもあるのだろう。下5の「掌に」は、余韻を持たせる効果は勿論、上5に戻るという構図になっていることは言うまでもない。(Midori)
カインは、アダムとイブの長子。旧約聖書によると、カインは、神への供物を巡って、弟アベルを殺したとされる。さて、「林檎」と言えば、すぐに『創世記』が想起されるように、「林檎重し」という感覚は単なる林檎の質量だけでなく、感覚的な重さでもあるのだろう。下5の「掌に」は、余韻を持たせる効果は勿論、上5に戻るという構図になっていることは言うまでもない。(Midori)