夕ぐれのとほき鐘の音汗ぬぐふ 庄子紀子
それまで一心に何かに打ち込んでいた作者。ふと遠くから聞こえてきた鐘の音に、時間の経過を感じ取ったのである。「汗ぬぐふ」に、心地よい疲労感の中にも、一日の充足感が感じられる一句である。「滝」8月号〈渓流集〉より抄出。(Midori)
それまで一心に何かに打ち込んでいた作者。ふと遠くから聞こえてきた鐘の音に、時間の経過を感じ取ったのである。「汗ぬぐふ」に、心地よい疲労感の中にも、一日の充足感が感じられる一句である。「滝」8月号〈渓流集〉より抄出。(Midori)