藤房を昇る水の香ありにけり
天網に絡まる藤の匂ひかな
別別の風に吹かれてソーダ水
青葉木菟百度石より夜の更けて
*「阿蘇」8月号当季雑詠、山下しげ人選
【選評】豊かな香りをこぼしている藤房を見ていて、花を咲かせ実を付けるために幹や枝を伝わって運ばれてくる養分や水の中にその香りが既に含まれていると感じ取ったのである。虚子の有名な紅梅の句と同じく表面に現れ出ない物の本質を詠んだ一句である。(しげ人)
今年も熊本県北の日吉神社「山田の藤」を見に行きました。参道に天蓋のように設けられた藤棚からは、良い香りが立ち込め、藤房も手に取れるほどの近さ。当季雑詠で選評を頂き、あの時の感動が蘇りました。(Midori)
天網に絡まる藤の匂ひかな
別別の風に吹かれてソーダ水
青葉木菟百度石より夜の更けて
*「阿蘇」8月号当季雑詠、山下しげ人選
【選評】豊かな香りをこぼしている藤房を見ていて、花を咲かせ実を付けるために幹や枝を伝わって運ばれてくる養分や水の中にその香りが既に含まれていると感じ取ったのである。虚子の有名な紅梅の句と同じく表面に現れ出ない物の本質を詠んだ一句である。(しげ人)
今年も熊本県北の日吉神社「山田の藤」を見に行きました。参道に天蓋のように設けられた藤棚からは、良い香りが立ち込め、藤房も手に取れるほどの近さ。当季雑詠で選評を頂き、あの時の感動が蘇りました。(Midori)