コスモスや風の形見の円舞曲 越谷双葉
四季や方位の名を冠して名づけられたり、地域によって固有の名前を持つものも多いが、風は空気の流れである。風そのものは、捉えようもなく、容器に入れた途端、それはただの空気。物として保存することは不可能だ。しかし、「コスモスや」と置かれて、「風の形見の円舞曲」という発想は楽しい。円舞曲に合わせて、コスモスが風に舞うさまが見えるようだ。「滝」9月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
四季や方位の名を冠して名づけられたり、地域によって固有の名前を持つものも多いが、風は空気の流れである。風そのものは、捉えようもなく、容器に入れた途端、それはただの空気。物として保存することは不可能だ。しかし、「コスモスや」と置かれて、「風の形見の円舞曲」という発想は楽しい。円舞曲に合わせて、コスモスが風に舞うさまが見えるようだ。「滝」9月号〈滝集〉より抄出。(Midori)