十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

明易し

2013-09-05 | Weblog
極楽の文学ありて明易し     山下接穂

「極楽の文学ありて」のどこか客観的な言い方が、楽しい。必ずしも、そうは思っていない作者がどこかに居るからだ。虚子が唱えるように花鳥諷詠に遊ぶことは、確かに「極楽の文学」だと言える。しかし、実作に置いては、なかなかそうは行かないのが現実。「明易し」のリアリティが、作者の心情を語ってユニーク。「阿蘇」9月号より抄出。(Midori)