待たされてこころもとなき夏座敷 大坪蕗子
きっと、はじめての訪問だったのだろう。いくらかの緊張感を覚えながらも、心弾む思いでいっぱいだったに違いない。しかし、待たされるほどに、それは、不安感に変わっていったようだ。一向に現れる様子もない夏座敷に、一人取り残されている作者のこころもとさ・・・。誰もが一度は経験したことのある心情をさらりと詠んで共感を覚えた。「阿蘇」9月号より抄出。(Midori)
きっと、はじめての訪問だったのだろう。いくらかの緊張感を覚えながらも、心弾む思いでいっぱいだったに違いない。しかし、待たされるほどに、それは、不安感に変わっていったようだ。一向に現れる様子もない夏座敷に、一人取り残されている作者のこころもとさ・・・。誰もが一度は経験したことのある心情をさらりと詠んで共感を覚えた。「阿蘇」9月号より抄出。(Midori)