古代劇場からの帰り道は下り坂。私たちはバスには乗らず、歩いて帰ることにしました。
くねくねと曲がって走る
舗装されたバス道路とは別に、
歩く人向けの遊歩道(けもの道?)が
ふもとまで続いています。
さまざまな草花が
まばらに生える岩肌を眺めながら、
のんびりと山を下っていると、
それまでは気づかなかった
さまざまなものが見えてきます。
まずは、あちこちを
ちょろちょろと走り回る小さなトカゲたち。
どのトカゲも鮮やかな色を身にまとっています。
そして、あたりに生えている草をよーく見てみると…。
すごい!びっしりとはりついているのは「Chiocciola(かたつむり)」です。
そう、パレルモの市場でバケツいっぱいに山盛りになって売られていたアレです。
一本の草に何十匹と、あちらにもこちらにも…。
ふもとに近づくにつれ、だんだん大きく見えてくる神殿よりも、
Chiocciolaに目を奪われてしまった私たちなのでした。