まるでパンテオンそっくりの天井。ここが18世紀につくられた「円形の間(Sala Lotonda)」です。
ごらんのように、ぐるりとニッチが設けられ、そこに彫像が置かれています。
床のモザイクも古代ローマ時代を模して作られたのでしょう。
ピアッツァ・アルメリーナやポンペイをほうふつとさせるデザインです。
でも、パンテオンのできた頃って、まだキリスト教が公認される前では?
ここまでは、古代エジプト文明、ギリシャ時代、古代ローマ時代と、
キリスト教以前の歴史を追いかけてきてるってことでしょうか。
こちらのモザイクは、現代的なデザインです。
これは、「円形の間」のとなりにある「ギリシャ十字の間」の床だったと思います。
「ギリシャ十字の間」には、サンタ・コスタンツィアの棺が置かれていました。
コスタンツィアはコンスタンティヌス帝の娘で、お墓はサンタ・コスタンツィア教会にあります。
結婚式が行なわれていたあの円形(集中式)の教会です。レプリカの棺は前に紹介していますよね。
本物の棺をサンタ・コスタンツィア教会から、ここに運んできてしまったんですね。ローマ教皇って・・・。