現在の“ローマ街道”はアオスタの市街を外れるように走っていますが、
古代ローマ時代にはアオスタの市街の中心を東西に貫き、
そのままプレトリア門、アウグストゥスの凱旋門を通って、一直線に続いていました。
その名残がアウグストゥス門のすぐそばにある「Ponte Romano」です。
今は訪れる人も少ないこの橋ですが、
大昔にはローマとアオスタ以北を行き来する人でにぎわったのでしょう。
そして、きっとハンニバルもナポレオンもこの橋を渡ってローマへと向かったのでしょう。
そう思うと、橋の石畳から今にも足音が聞こえてきそうです。
めずらしいものや派手なものが好きな人には「何コレ?」という感じの場所かもしれませんが、
古代ローマ好き?の人には、おすすめの場所です。
塩野七生さんの本や「ロマエ・テルマエ」を読んだあとだと楽しいかもしれませんね。