アオスタは、帝政ローマ時代に起源を持つ古い町で、
旧市街の周囲はローマ時代に作られた城壁で囲まれています。
その城壁のところどころには、見張りの塔を兼ねた要塞が建てられていました。
中世まで改修されながら実際に利用されていたものもあるそうです。
まずはじめは、駅のすぐそばにある「Torre Pailleron」。
レンガ積みの部分はあとから修復されたのでしょうか。
小さい塔なので、ローマ時代以降はほとんど使われていなかったようです。
2番目は「Torre di Bramafam」。
この塔は町の南、FSの駅より少し西にありますが、
ローマ時代はここがアオスタの南門として重要な役割を持っていたそうです。
(現地の案内板のイタリア語がむずかしかったので、だいたいのことしかわかりませんが・・・)
その後、有力貴族によって城砦が改修され、
12世紀の中頃には穀物貯蔵庫や裁判所(?)などとしても利用されていたそうです。
3番目は「Torre del Lebbroso」。
この塔は中世後期に建てられたそうで、帝政ローマとは何の関係もないんですが、
とりあえずこんなのもありますよ、ということで。
最後に城壁の写真を一枚。ローマ劇場近くで撮ったものです。
こんな風に二重の壁で守られていたんですね。